2位の大東大、「シルバーコレクター」返上ならずもステップアップ実感 富士山女子駅伝
富士の麓で大学女子駅伝日本一を争う「富士山女子駅伝(全日本大学女子選抜駅伝)」(フジテレビ、産経新聞社など後援)は30日、静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社前から富士総合運動公園陸上競技場までの7区間、43・4キロで争われ、2位に大東大が入った。 ◇ これまでの2位とは違う景色が見えた。大東大にとって2位はコースが静岡県に移った2013年以降、5度目だが、外園隆監督は「先頭に立つという今までにない経験ができた。確実にステップアップしている」と手応えを口にした。 下り基調の2区に全日本大学女子駅伝1区区間賞の2年生、野田真理耶(まりや)を起用した。野田は下りが得意ではなく、選手の個性を優先してきた大東大にはなかった勝負の区間配置だった。それが奏功し、5000メートルの日本学生記録を持つサラ・ワンジルが待つ5区に3位でつなぎ、首位に躍り出た。6区で3位に落ちたものの、最終7区で日体大を捉え、2位を死守した。 ワンジルを含め、2年生が5人走った若いチーム。出走メンバー唯一の4年生で主将の四元(よつもと)桃奈は「来年こそは『シルバーコレクター』を抜け出して優勝してほしい」と目に涙を浮かべた。(石原颯)