互いに成長中のスクラム。天理大の攻撃、東海大の圧力を破れるか
東海大は8月9日から10日間を過ごした網走経由で菅平へ入った。 網走では同志社大に62-14と快勝。菅平では京産大と対戦し、35-35と引き分けた。
互いに攻め合った京産大戦では、FWに成長が見られた。 スクラムに定評のある相手のパックに対して互角以上だった。優勢に立つこともあり、木村季由監督は「だいぶ良くなった」。手応えをつかみつつある。
力強さの原点は、日常にある。 朝練の回数を週2回から4回に増やしたことで、指導陣の目が各グレードの一人ひとりに届くようになった。 重ねて、コロナ禍に鍛え込むことができなかった選手たちが上級生となり、実力を伸ばす。個々の成長が、チーム全体の水準を引き上げているようだ。
FL汐月佑心 、CTB近藤翔耶の共同主将体制で牽引する今季。汐月はハードタックルと真摯な態度でチームの先頭に立つタイプ。ゲーム全体をマネジメントするのが、近藤の役割だ。 近藤は京産大戦後、「この段階としてはいい状況」と語り、チームの前進を感じているようだった。
その試合では、両チームが互いにターンオーバーをして、されて、という展開。課題も収穫もあった。 東海大としては、上り調子にある天理大戦に勝ち、成長のスピードをはやめたいところだ。
田村一博