「生まれながらのレフェリーはいない」J1史上初の400試合主審、西村雄一審判員が勇退
サッカーの元国際審判員で、今季限りで勇退する西村雄一審判員(52)が19日、都内で記者会見を行い、約25年間の審判人生を振り返った。 西村氏はJ1で通算407試合の主審を担当。今年7月20日のガンバ大阪-湘南ベルマーレ戦で史上初めてJ1主審400試合を達成した。FIFAワールドカップ(W杯)は2010年南アフリカ大会、14年ブラジル大会の審判員に選ばれ、ブラジル大会では日本人として初めて開幕戦で主審を務めた。 数多くの試合を担当したが「振り返ってみれば、たくさんの試合、たくさんの選手の感動に立ち会えたというふうにとらえています。思い返しても、どの試合でも修正点がある。この試合数だけの修正点がある。完璧にできる試合はないので、もっとできることがあると思ってやってきた」と語った。 若いレフェリーに向けては「ミスを恐れずにチャレンジを続けること、これに尽きると思っています。生まれながらにしてのレフェリーは誰もいない」とし、「ミスをしないレフェリーはいない。ミスをしたくないから自分のパフォーマンスを発揮できないというふうになるよりは、ミスをしてでも、そのミスを乗り越えていくためのチャレンジをしたほうがいい」と話した。