『仮面ライダーガッチャード』を走り終えた本島純政が今思うこと「ワクワクと不安の両方がある」
クランクアップの前にスタッフさんに手紙を書きました
――クランクアップはどのシーンの撮影だったんですか。 午前中にBACK-ONさんとFLOWさん、あと福圓(美里)さんが「キッチンいちのせ」にやってくるシーンを撮って、午後からクロトーが消滅するシーンを撮りました。 ――最後はやっぱり涙が止まりませんでしたか。 涙が止まらなくなるかなと思ったんですけど、止まりました(笑)。むしろいちばん泣いたのは、藤林(泰也)くんに(松本)麗世ちゃん、安倍(乙)ちゃん、(富園)力也のクランクアップでしたね。 ――なるほど。自分のラストよりも、一緒にやってきた仲間がラストを迎えるほうがこらえきれないものがあったんですね。 みんなとお芝居するのは今日でもう最後なんだなと思ったら、すごく寂しくなっちゃって、涙が止まらなくなりました。藤林くんたちとはまた絶対にどこかで共演しようという話をして。そのときまでお互いどんな壁にぶち当たっても負けずに乗り越えようと約束しました。 ――ご自身のクランクアップの前日は、どんなふうに過ごしていたんですか。 ギリギリでしたね。(笑)クランクアップの前日に、宝太郎のキャラクターソングのMV撮影をしていて。ギターを練習していたので、それに追われているうちにいつの間にかクランクアップの日を迎えていたという感じで。わりとパンパンの本島純政だったかもしれない(笑)。 ――忙しすぎて噛みしめている余裕が…。 なかったかもしれないです(笑)。あ、でもクランクアップの前々日から前日にかけて、お世話になったスタッフさんキャストさん全員に手紙を書きました。本当はみなさん一人ひとりに直接思いを伝えたかったんですけど、時間的にも難しいことはわかっていたので、何かいい方法はないかなと思って、だったら手紙がいちばんかなと。 結果的に100人以上書いたんですけど、内容も一人ひとり全部違って。やっぱりスタッフさん一人一人に書いていると、自然と思い出が甦ってくるので、手紙を書いているときがいちばんしんみりしていたかもしれないです。 ――そこでちゃんと感謝の気持ちを一人ひとりに伝えようとする心根が素晴らしいですね。 僕が1年間やってこられたのは、支えてくださったスタッフさんと共演者のみんなのおかげです。みなさんと最後までやれたことが何よりうれしかったので、自分としては当たり前の感覚でやっていました。