殿堂入り級の名選手の編成本部長就任 ジャイアンツのポージーは次の「自分」を見つけられるのか?
大リーグ公式サイトが、ジャイアンツの新しい編成本部長バスター・ポージー(37)がスーパースターを獲得できるのかどうかと報じている。 ジャイアンツは6年前、ドジャースでアンドリュー・フリードマン編成本部長の部下だったファーハン・ザイディを引き抜き、チームのかじ取りを任せたが、勝ち越しシーズンは1度だけ、ポストシーズンでシリーズを勝ち上がることもできず、解任された。 後任は、2010年、12年、14年のワールドシリーズ優勝時に捕手を務めた生え抜きのポージー。12年にはシーズンMVPを獲得したスーパースターだ。「私たちは、新たなリーダーシップがチームを高め、常にチャンピオンシップ争いに参加できる体制を整える時が来たと信じています」とジャイアンツのグレッグ・ジョンソン会長は述べている。 22年、選手として引退した翌年に、ポージーはチームのオーナー権を一部取得、取締役会に加わった。ジャイアンツはザイディの下でブライス・ハーパー、アーロン・ジャッジ、大谷翔平、山本由伸など大物FA選手獲得にことごとく失敗。ドラフトも成果を上げられなかった。ジャイアンツが5年で3度の世界一を獲得する前のドラフト1巡指名選手には、ポージー(2008年)、マディソン・バムガーナー投手(2007年)、ティム・リンスカム投手(2006年)、マット・ケイン投手(2002年)がいた。 シーズン中、ジャイアンツはマット・チャップマン三塁手と6年総額1億5100万ドルの契約延長で合意したが、その時に決定的な役割を果たしたのはポージーだった。ちなみにポージーは27年に殿堂入りの資格を得て、おそらく殿堂入りを果たす。過去65年間で、選手で殿堂入りを果たし、GM/編成本部長にもなった唯一の人物はテッド・シモンズ。シモンズは選手としてはカージナルス、ブルワーズなどでプレー、8度オールスターに選ばれた。カージナルスの「23番」は永久欠番となった。GMとしては1992年と1993年の途中までパイレーツを率い、92年はチームを地区優勝に導いた。そのチームにはバリー・ボンズがいた。果たしてポージーは、自分自身やボンズのようなスーパースターを獲得することはできるのだろうか。