長井市で「自動運転バス」の実証実験 雪を障害物として認識することも 2028年の運行目指す
バス運転手の不足解消につなげようと長井市が導入を目指している「自動運転バス」の実証実験が12月21日にスタートしました。市は2028年度の無人運転運行を目指すとしています。 記者リポート「長井市ではきょうから…乗り心地を体験しています」 長井市で21日にスタートした自動運転バスの実証実験。緊急時に対応する運転手1人が乗っていますが、運転手がハンドルを操作することなく公道を走行し、付近の信号情報を受信して自動で停車・発進します。 長井市は、交通機関の利便性向上や運転手不足解消などにつなげようと、自動運転バスの導入を目指しています。 長井市地域づくり推進課佐藤孝一朗さん「長井市の市営バスでは運転手不足と高齢化が課題となっている。無人化できるバスが運行できれば課題を解決できると考えている」 バスの車体に取り付けられた2つのカメラと3つのセンサーで歩行者や対向車などを検知。GPSによる位置情報などを利用しあらかじめ設定されたルートを走行します。1日6便、最大定員8人で長井駅や交流施設くるんとなど市内5カ所を結び走行。1月24日までの実証実験期間中の運賃は無料です。 実際にバスに乗った人は? 「自動で動いてるのがすごい。モニターを見ても手を使っていないのがすごいと思った」「普通のバスのような感覚」「発進も停車もスムーズで乗り心地は良かった」 一方で、今回の実験で課題となるのは雪です。道路上の積雪のほか、降っている雪が障害物として認識され、走行できなくなることもあるといいます。 全国的に雪道での実証実験は少なく、今回、長井市で収集されたデータは、降雪時の自動運転に活用されるということです。 市は、2028年度の無人運転運行を目指しています。 長井市地域づくり推進課佐藤孝一朗さん「免許証の返納などで公共交通の利用は増加している。利用者がより使いやすい利便性の高い公共交通にしていきたい。レベル4(完全無人化)の導入で実現していきたい」 実証実験は年末年始や毎週月曜日と火曜日を除き1月24日まで行われる予定です。