【写真：Getty Images】

　セリエAのSSラツィオでプレーする日本代表MF鎌田大地の代理人が、30日までに、本拠地があるローマを訪れる予定であることがわかった。イタリアメディア『コッリエーレ・デッラ・セーラ』が、現地時間28日に報じている。鎌田は今季限りで契約が満了になるものの、いまだに公式な声明が発表されていない。 　27歳の鎌田は、3月にイゴール・トゥドール監督がマウリツィオ・サッリ前監督に代わって就任してから、出場機会を増やし、終盤のリーグ戦は9試合連続でスタメン出場。今月19日には、今季スクデットを獲得したインテル戦で、左足でミドルシュートを決めるなど、本来の輝きを取り戻したことを印象付ける活躍をみせた。また、2026年の北中米ワールドカップ（W杯）アジア2次予選を戦う6月の日本代表メンバーにも名を連ね、約半年ぶりの代表復帰を果たした。 　ラツィオで居場所を見つけた鎌田ではあるが、来季の去就は不透明な状況だ。過去の報道によれば、「クラブは鎌田に対して、5月中に3年間の契約更新オプションを行使するか、それとも契約満了も迎えるとともにチームを退団するかの決断を求めている」と報じられており、鎌田は今月中にもいずれかの判断を下すとみられている。 　同メディアは、「29日か30日に、鎌田の代理人がローマを訪れる予定だ」と伝え、間もなく鎌田とクラブによる、決定的な話し合いの場が設けられることを強調した。ラツィオは、鎌田と契約更新に合意できると確信していると考えられているものの、より高額なオファーを提示できる、プレミアリーグのチームからのオファーを脅威に感じているという。とくに、フランクフルト時代の恩師、オリバー・グラスナーが指揮するクリスタル・パレスが熱い視線を送っていると噂されており、ラツィオも楽観できない状況だ。いずれにせよ、鎌田の去就について、近日中に動きがあるのは間違いないだろう。