自民党にレッドカード!立憲民主党代表選に4候補者意気込み プロレスファン野田佳彦氏「俺はかませ犬じゃない」
立憲民主党の代表選に立候補した枝野幸男前代表(60)、野田佳彦元首相(67)、現職の泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の4氏が9日、都内でデイリースポーツなどのスポーツ紙インタビューに応じた。それぞれが代表選への意気込みや現在の心境などを明かすと共に、自民党にレッドカードを突きつけた。次期代表は、23日に都内で行われる臨時党大会で選出される。 枝野氏は「アベノミクスの10年で国民生活も経済もボロボロになっている。国民生活の危機を救いたい」と立候補に至った動機を説明。「今まで人を使い捨てにしてきた経済や社会から、人間中心の経済、ヒューマンエコノミクスという新しい旗印を掲げて新時代を切り開きたい」とスローガンを掲げた。 自身の強みには官房長官時代の経験を挙げ「東日本大震災と希望の党騒動という2つの国の危機と仲間の危機に直面をしました。どちらも国民の皆さん、そして多くの仲間の皆さんに支えられて危機を乗り切りました」と胸を張った。 プロ野球・阪神の熱烈なファンであることも明かし、自身を虎戦士に例えたらと問われると、大山悠輔内野手の名前を挙げ「やっぱり困った時に一番頼りになるんじゃないのかな。『困った時に頼りになるのが大山』。阪神ファンの間でも意見が分かれるんでしょうけど」と笑みを浮かべた。 野田氏は「ほどなく自民党の新しい総裁が選ばれて、新しい内閣総理大臣に。すぐ解散してくると思います。だから、今回は、政権交代前夜という位置付けで代表選を戦っています。今度こそ、やっぱり政権を取りに行きたい、そして再び内閣総理大臣を目指したい」と訴えた。 格闘技ファンで知られるだけに、現在の心境をプロレスの名シーンに重ね「俺はかませ犬じゃない」と表現。1982年に、長州力が対戦相手の藤波辰爾に放った名言を引用し「自らの心を鼓舞して新しい時代を切り開いた長州力の心境です」と解説した。 泉氏は「裏金の政治家を退場させなきゃいけないって言っているので、本当にレッドカードを持ってきました」と決意表明。「僕はずっと野球をやってきているので、相手チームがズルをしている、ルール違反をしていることはスポーツマンシップから許されない。政治の世界でも、裏金議員には退場してもらわなきゃいけない」とクリーンな政治改革を全面に打ち出した。 吉田氏は、締め切り1分前に立候補が受理されたことを振り返り「もう無理かもしれないっていうところもあったんですね。時間との闘いで。立憲民主党は最後にこういう形で私にチャンスをくださった。このチャンスを生かしたいです」と意気込みを明かした。