藤井聡太八冠が愛知県県民栄誉賞を受賞「大変光栄」 今年を表す言葉は「充実」と答える
藤井聡太八冠が愛知県県民栄誉賞を受賞「大変光栄」 今年を表す言葉は「充実」と答える
将棋の八大タイトルを独占した藤井聡太八冠に30日、出身地の愛知県から県民栄誉賞が贈られた。表彰状や記念品を手にした藤井八冠は「大変光栄なこと。愛知県はもともと将棋が盛んな地域で、私自身も子どものころにはアマチュアの指導者の方などに支えられ、棋士になってからは地元の温かい応援が励みになっている。これからも皆さんに喜んでいただけるような将棋ができるように精進していきたい」と笑顔を見せた。 【動画】藤井聡太八冠が愛知県県民栄誉賞を受賞 名古屋市内で表彰式
知事から記念品の硯、お返しには「大志」の色紙
表彰式は名古屋市の愛知県公館で行われ、藤井八冠はスーツ姿で出席。2018年に県特別表彰を受賞したときは伝統的工芸品である「豊橋筆」が贈られたため、今回は伝統工芸の「彩釉七宝」を施した硯(すずり)箱と硯が記念品に選ばれた。大村秀章知事は「筆と合わせていろいろな書を書いていただければ」と言って手渡した。 藤井八冠は逆に直筆で「大志」としたためた色紙を大村知事にプレゼント。「四段に昇段したときに作っていただいた扇子にも書いた言葉。当時からいろいろ変わったことはあるが、当時の気持ちを思い出してやっていこう」と説明した。
「今年の課題を意識して来年以降も取り組みたい」
終了後の記者とのやり取りでは「今年は自分の思っていた以上にいい結果を出せた。一方で対局の内容を振り返ると苦戦した将棋もあったので、来年以降はその課題を意識して取り組んでいきたい」と述べた。この1年を1文字か2文字で表現するとしたらという質問には「いろいろな経験のできた1年なので、言葉にするなら『充実』が近いかな」と答えた。 同県の県民栄誉賞が贈られるのは元フィギュアスケート選手の浅田真央さん、元プロ野球選手・監督の故星野仙一さん、元レスリング選手の吉田沙保里さんに続いて4人目。 (関口威人/nameken)