市川團十郎 12歳と10歳の子供たちへの思い「年齢にそぐわない場面をちゃんと乗り越えてきている」
日テレNEWS NNN
歌舞伎俳優の市川團十郎さん(45)が18日、長女・市川ぼたんさん(12)と長男・市川新之助さん(10)と初春歌舞伎公演の取材会に登場。團十郎さんが子供たちへの思いを明かしました。 【画像】市川團十郎「私が勝てるところはもはやない」 長女・ぼたんの成長を明かす 2024年1月にスタートする『平家女護嶋 恩愛麻絲央源平 ーSANEMORI PARTⅡー』は、近松門左衛門の代表作の一つである『平家女護嶋』(へいけにょごのしま)に、新たな解釈と演出が加わった物語です。團十郎さんは俊寛・常盤御前(女役)・実盛の三役を、ぼたんさんは実盛の娘・ひな鶴を、新之助さんは常盤御前の息子・牛若丸を演じます。
上演に向け、昨日から少しずつ稽古を始めたという3人。ぼたんさんは「私は歌舞伎らしい物語といいますか、そのようなお芝居をやることがあまりなかったのですが、今回は歌舞伎のお芝居で(ぼたんさんが演じる)ひな鶴もたくさんのセリフがあるので、これできるかなっていう心配がとても強いですね」と明かしました。 さらに、12月1日からは京都・南座での公演にも出演する新之助さんは「僕は12月の“外郎売”(ういろううり)にも出させていただいているので、その稽古もしないといけないですし、1月なので本当に間に合うのかなっていうのも心配」としつつも「このような新作をやらせていただいているのは、すごく貴重なことだと思うので、精いっぱい稽古して頑張りたいと思います」と意気込みを語りました。 一方、記者から“舞台人としての2人に期待すること”を聞かれた團十郎さんは「せがれも娘もかなりのセリフ量があって、もう丁々発止のやりとりなんですね。ですから、かなり今までやったこととは違う、ハードルの高さがありますけれども、やはり(2人とも)今まで年齢にそぐわないハードルの高い場面をちゃんと乗り越えてきているなというのを親目線で見ているので、あえてプレッシャーをかけるというか、きっちり乗り越えてくれるというようなことで、どうしよう、どうしようと思うでしょうけど、乗り越えられるだろうというふうに思い、ある程度見放して取りかかりたいなと思います」とエールを送りました。 初春歌舞伎公演『平家女護嶋 恩愛麻絲央源平 ーSANEMORI PARTⅡー』は、2024年1月6日から25日まで新橋演舞場で上演される予定です。