「武器輸出が必要」はウクライナ情勢が証明 公明、戦闘機輸出容認へ意見集約
外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が3月7日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。イギリス・イタリアと共同開発を進めている次期戦闘機の第三国への輸出について解説した。
公明党・高木政調会長、次期戦闘機の輸出容認へ党内の意見集約を図る考え
イギリス・イタリアと共同開発を進めている次期戦闘機の第三国への輸出をめぐり、公明党の高木政務調査会長は、岸田総理大臣の国会答弁で国民の理解は深まっていくとして、容認する方向で党内の意見集約を図りたい考えを示した。 飯田)3月6日の会見で示されました。6日、あるいは5日の予算委員会で質問が出て、国防のためには大事なのだという話をされていました。
武器輸出が必要なことは、ウクライナ情勢で証明された
宮家)これも古くて新しい議論で、昔は、そもそも「武器輸出」自体に問題があるのではないかと言われていました。しかし、今回のウクライナ情勢で証明されたと思うのですが、武器輸出がいけないのではなく、悪い奴に武器を出してはいけない、ということなのです。悪い奴にやられている人たちを助けるため、軍事支援を行うのは当たり前です。それはもちろん政治判断なのですが、それは選挙できちんと責任を問えばいいのです。
英・伊との共同開発で日本だけ「売れない」は許されない
宮家)「軍事に関するものは何も輸出しない」という時代は終わりではないかと思います。特に今回は日本だけでなく、イギリスやイタリアと組んでいい戦闘機をつくろうとしているわけですよね。いいものができれば当然、パートナーは売りたいですよね。それが日本だけ「売れない」となると、友人はできませんよ。 飯田)売れないと言うのなら「2ヵ国でやるよ」となってしまう。 宮家)仲間外れになるだけです。筋を通すために孤立する必要があるなら孤立してもいいと思いますが、こればかりはおかしいと感じました。公明党も良識ある政党ですから、おそらく党内や関係団体と協議した上で徐々に進めるのでしょう。時間が掛かるのは仕方ありません。この報道が正しいのであれば、それは結構なことだと思います。 飯田)5日には公明党の山口代表も、総理答弁に関しては一定の評価をしていたと報道されています。落ちるべきところに落ちていくのかなと思います。 宮家)そう期待したいですね。