福島「県民健康調査」検討委の星座長が会見(全文2/完・質疑応答)
地元で医療活動する人は原発の影響を否定的に捉える傾向があるのか?
ハフィントンポスト:インターネットニュースメディアのハフィントンポストのヨシノと申します。星先生も地元の福島で医療に携わる方の1人でありますので、そのお1人としてお聞きしたいのですが、こうした結果をどう評価するかという点で言いますと、やはり地元で真面目に医療に携わっている方ほど評価を、原発への影響という意味での評価を否定的に捉えるような傾向があるような気がいたします。逆にそういったことを肯定的に捉える方というのはどちらかというと、目立つ方という方、言い方かもしれませんが、県外に拠点を置いておられる方が多いような印象を受けるんですが、今回のこの評価にもそうですが、そうした地元で、現地で密着して活動されているからこそ、否定的に捉えたい心境というようなことが影響を与えることはありますでしょうか。 星:私自身はそういう影響があるとは思っていません。外から見てる方が批判的に捉えるということも必ずしもそうではないんだろうと思います。科学でありますので、われわれはエビデンスをしっかりと見つめて、それに対してどう評価するかということを求められていると思いますので、そういういまおっしゃったようなことをその判断に影響を与えるようなことはないと思っています。 司会:Thank you. (英語)
風評被害について、自分たちの力ではねのける強さを求められていると感じる
通訳:~取られてるというような批判があるんですけど、それについてもぜひコメントお願いします。 星:1つ目のコメントは私がこのコメントをする立場にはきっとないんだと思いますけれども、ただ、県民の1人として言わせていただくのであれば、やはり私は福島で育ちましたので、福島の食べ物とてもおいしいと思っています。それがこういう影響で安く、もし買いたたかれてるとすれば、非常に悲しいと思います。私ども、そういう風評含め、これからも長く、もしかしたら闘わなければならないのかと思うと非常に悲しくなりますが、不公平とか、そういうのは駄目とかいうのではなくて、私は自分たちの力でこれをはねのけていくという強さを求められているんだろうと感じます。 オリンピックの件ですが、たまたま私、オリンピックの招致バッジを着けてますけども、いまおっしゃったような、つまり本来われわれの手に掛けられるべきところがオリンピックに目を向けられる、あるいはそちらにエネルギー、あるいはコンストラクションですね。建設業界の人たちの意識がいってしまうというような心配は私自身は思っていません。われわれも地元の市町村、あるいは地元の県で国は、外国の選手団を県を挙げて、あるいは町を挙げて引き受けようという動きがあります。そういう方々を通じて、福島のいま、そして今、日本の今を分かってもらうチャンスになるのは決して悪いことじゃないと思うので、このオリンピックの開催を私は歓迎をしています。 司会:Thank you very much. (英語)