「もう店潰れちゃう」飲食店の悲鳴 米の取引価格が去年の1.6倍以上に 今後も高値続く見通し
長崎放送
今年、長崎県内で収穫された米の「相対取引価格」が去年より1.6倍以上高くなっていることがわかりました。米の高値は飲食店の価格や経営にも影響を及ぼしています。 【写真を見る】「もう店潰れちゃう」飲食店の悲鳴 米の取引価格が去年の1.6倍以上に 今後も高値続く見通し チャーハンに麻婆豆腐を合わせた料理が名物となっている、中華料理店です。欠かすことのできない「米」の高値に頭を悩ませる日が続いています。 餃子菜館万徳 崔万清さん: 「(米の仕入れ価格が)すごく上がってるもう倍ですよね。もうどうにかして!」 米の仕入れ価格は、去年の同じ時期に比べると《倍近く》になっていると言います。崔さんは先月、やむを得ず5%程度の値上げを行いました。 餃子菜館万徳 崔万清さん: 「今まで随分ずっと我慢してたよもう店潰れちゃうね」 米の価格の指標となっている「相対取引価格」。 農水省のまとめによりますと、今年県内で収穫された「なつほのか」の10月の相対取引価格は、去年の同じ時期と比べて1.64倍となっています。 新米が流通しはじめ、まちの米穀店で米の品薄は解消されていますが、仕入れ価格の高騰は続いており、去年と比べて1.5倍~1.6倍程度に上がっているといいます。 米處野田商店 野田強さん: 「そんげん毎回毎回上がるもんか!っていうのがお客さんの考え方ですから。私がそれを説明してもなかなか分かっていただけんやったんですよね」 今後の見通しについて、長崎県・農産園芸課とJA全農ながさきでは、「価格の見通しを立てるのは難しいものの、しばらくは高値が続くのではないか」とみています。 米處野田商店 野田強さん: 「ことしは恐らく下がらんでしょうね。来年に入ってどうなるかわかりませんけど。こんな高いのは私も開業してから60何年なりますけど初めてですね」
長崎放送