大経大最速150キロ右腕・林 中1日で7回零封もV逸「最後まで投げ切れず…」阪神は4人態勢で視察
◇関西六大学野球第6節3回戦 大経大2―3京産大(2024年5月13日 南港中央) 大経大が京産大に逆転負けを喫して勝ち点を落とし、首位・大商大との最終節を残して優勝の可能性が消滅した。 今秋ドラフト候補に挙がる最速150キロ右腕の林翔大(4年)は、7回4安打無失点。阪神が4人態勢で視察した一戦で力投を見せるも、救援陣がリードを守り切れなかった。 中1日での先発だった。初回に1安打2四球で2死満塁を招きながら無失点で切り抜けるなど我慢の投球が続いた。三者凡退は7イニング中で2度のみ。それでも得点は許さずに107球を投じ、「立ち上がりから球が荒れていたので修正しようと思ったけど、4回ぐらいまで修正しきれなかった。自分が最後まで投げ切れなかったのが反省です」と振り返った。 勝利まであと一歩だった。2―0の9回先頭のゴロを遊撃手の坪山雄大(4年)が一塁に悪送球する失策から一挙3失点を許して逆転負け。侍ジャパンや阪神などでコーチを歴任した高代延博監督は「負けるときはミスから崩れる。打てなくてもオッケー、自分たちの綻びからの敗戦は許さんぞと言ってきた。監督2年目ですけど、負けた試合はほぼミスが絡んでいる。強いチームは相手のミスにつけ込んで勝っていく。そこを目指しているけど、なかなかね…」と秋の雪辱を見据えた。 ◇林 翔大(はやし・しょうた)2002年(平14)5月12日生まれ、京都府京都市出身の21歳。小学3年に旭ジュニアーズで野球を始めて主に投手。加茂川中では軟式野球部に所属。乙訓では1年秋に背番11でベンチ入りし、2年春から背番1。大経大では2年春に3勝を挙げてベストナインと新人賞にあたる平古場賞を受賞。50メートル走6秒1。1メートル76、82キロ。右投げ右打ち。