【韓国ドラマ】韓ドラの認識が変わる⁉ 社会問題を小気味よく切る風刺センスにハマる人続出
各話30分、テンポのよい展開とブラックな笑いがクセになる
© Content Wavve Corp. 「とはいえ政治ドラマだし、シリアスなんでしょ」と思いますよね? どっこい、徹頭徹尾、笑いを誘うキテレツなエピソード尽くめなんです。なんせ1話から、前長官が慣れないオンライン会議でカメラをオフにし忘れたまま全裸になるという、“デジタル音痴おじさんのコロナ禍あるある”で退任を余儀なくされるシーンを盛り込んでくる、ふり切れっぷりですから(笑)。また、同じく1話で議会での議員同士の意味のない舌戦を傍観する長官が、政治とプロレスの共通点として“注目がないと戦えない”と評しているあたり、かなりパンチが効いています。 本作では一貫して、思わず脱力してしまう間の抜けたピンチが次から次へと文体部に降りかかってくるのですが、深読みしすぎる傾向の秘書が「こうすべきか?」「いや違うな」「でも、こうなったらああしてみるのはどうだ?」など、事態回収シュミレーションを高速展開するのですが、誠実な人柄ゆえか、いつも考えすぎて空回り(笑)。結局、結論を出すのはほぼ長官で、秘書が遠回りしすぎて見失ったAプランをサクッと選ぶというオチがめちゃめちゃ痛快! 各話30分ほどなので、テンポのよくくり出されるブラックな笑いに吹き出しちゃってください。
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『こうなった以上、青瓦台に行く』 全12話 U-NEXT独占配信中
ライター 中川薫 Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年間十数回は海外へ。マイブームは「海外の大衆食堂をめぐること」。2023年は釜山&ソウル(韓国)、バンコク&ブリーラム(タイ)、ホーチミン&ハノイ&ダラット(ベトナム)、コロンボ(スリランカ)、リヤド&ジェッダ(サウジアラビア)で食べまくりました。2024年はソウル、ソウル、台湾、ソウルへ。