駅前のホテル建設を巡り市長が住民に必要性を直接説明「重要な役割を果たす」 事業の遅れで事業者から損害倍書の提訴受け【長野・飯山市】
飯山駅前のホテル建設を巡り、事業の遅れを招いたとして事業者が損害賠償を求め、市を提訴している問題です。 市長自らがこれまでの経緯を説明し市民に理解を求めました。 飯山市は14日、飯山駅前のホテル建設を巡る説明会を開き、住民およそ200人が参加しました。 市は2021年に地元商工会議所の関係者で作る「飯山ホテル」に対し、上限5億円の補助金を出すことを表明していました。 しかし去年、ホテル計画を見直す公約を掲げた江沢岸生市長が当選し、補助金を出すことは「できかねる」と市の方針を転換しました。 その後の民事調停で、建設規模を縮小し市が上限3億6000万円の補助金を出す条項案に双方が合意しましたが、市議会は「急な方針転換で説明不足」としてこの条項案を否決。 ホテル側は調停を取り下げこれまでの建設関連費用およそ8200万円の損害賠償を求め先月、市を提訴しました。 市民から「経緯がよく分からない」との声を受け、市は14日、2回の住民説明会を開きました。 ■飯山市・江沢岸生市長 「飯山駅前のにぎわい創出、地域経済活性化、当地域のみならず周辺地域の観光事業の振興などに重要な役割を果たすものと考えております」 市長は地域活性化のため、ホテル建設の必要性を訴え理解を求めました。市民からは、説明が不十分だったことに対する批判やホテルの採算性を懸念する一方、建設を進めるべきとの意見も出されるなど賛否が分かれています。 ■参加した住民 「早くこの問題には決着の道筋を探ってもらいたい。議会と譲るところは譲り合って早いところ泥沼状態から抜け出してほしい」 難航を極めるホテル計画の行く末に注目が集まっています。