断食の合間にプチ登山も満喫

イラスト・辛酸なめ子

断食2日目。朝食のにんじんジュースの後、断食の効能を主なテーマにした石原院長による健康講演会が開催されました。 「断食すると、細胞自身が細胞内の有害物質を食べる」「断食をすると、新しいたんぱくが作られ、細胞が若返る」といった話に思わず聞き入ってしまいます。 また、石原院長の驚異的な記憶力には驚かされました。政治家や文化人の生没年月日や、何年にどういう業績を残したかなどを、よどみなく語るのです。参加者に次々と質問を投げかけてくるので油断できません。 辛酸さんも「地球が誕生したのは？　はい、何年前でしょう？」「エジソンが生涯に発明した数はいくつ？」といった質問を次々と浴びせかけられています。「脳のシナプスがかなり活性化しました」と語っていましたが、なかなかの難問が続き、実はビビッていたそうです。 講演時間は、予定では2時間30分と書いてありましたが、終わってみればなんと3時間20分。「前に行ったテイラー・スウィフトのコンサートと同じくらいの長さでしたが、70代後半でずっと立って話し続ける先生の体力はテイラー級です」と辛酸さんもすっかり感心していました。

大室山の外観（伊東市観光課提供）

講演会の後は、標高580メートルの大室山（国天然記念物）にリフトで上がり、ぐるりと広がる景観を楽しみました。 約4000年前の噴火でできた山で、巨大なプリンのような美しい形をしています。噴火口跡約1キロを周回する「お鉢巡り」に挑戦してみました。 天気が良ければ、富士山も望めるということだったので辛酸さんと記者とで楽しみにしていたのですが、雲がかかって、残念ながら富士山はお預けになってしまいました。 1日3回ジュースを飲んでいるだけなのに、結構アクティブな活動も楽しんでいる辛酸さんと記者。ただ、山頂にあった「大室山だんご本舗」の名物・串だんごの売り場から香ってくる甘い匂いに、ついふらふらと近づいてしまい、お互い顔を見合わせて苦笑しました。