外来生物をおいしく活用 鶴岡、食材としての可能性を紹介
鶴岡市の都沢湿地で駆除された外来生物を食材に活用する催しが10日、同市の「ラーメンダイニング 晴天の風」で開かれ、約20人が本格料理を味わった。 同湿地では自然環境保全のため年間でウシガエル千匹、アメリカザリガニ2万匹を捕獲している。催しは市自然学習交流館ほとりあなどによる「外来生物活用プロジェクト」の一環。食材提供を受けている同店店主の加賀山欣也さん(53)と三川町のフランス料理店「ビストロ・デ・ポン」のシェフ佐藤啓志さん(61)が調理を担当した。 参加者は駆除の目的などの説明を受け、ウシガエルのソテーとザリガニのビスク、スープや具材にザリガニを使ったつけ麺を試食。「ビスクやスープは甲殻類好きにはたまらない」などと話した。佐藤さんは「湿地の環境が良いために泥臭さがない」と語り、食材としての可能性を紹介した。