「妊娠したのは四つ子でした」不妊治療を経て念願の妊娠…胎児を減らす手術を勧められた当時の心境を赤裸々に語る【作者に聞く】
不妊治療の末、私が妊娠したのは「四つ子」でした――。 二卵性双生児のポン子ちゃんとコン子ちゃん、三女のピイ子ちゃんを育てるママで、育児をテーマとしたエッセイ漫画をSNSに投稿し、子育て世代から大きな支持を集めているサヤ山サヤ(@saya_twins1125)さん。 【漫画】本編を読む ウォーカープラスでは「今日も三姉妹が舞う!~七転び八起き育児日記~」と題し、妊娠や出産、育児におけるさまざまなピンチを明るく乗り越えてきたサヤさんの奮闘記を、全編描き下ろしの連載形式でお届けする。 今回は、はじめての妊娠について。 ※マンガの内容はあくまで著者の経験に基づく体験談となります。描写の内容がすべての人に当てはまることではないこと、著者の主観が含まれておりますことをあらかじめご了承ください。気になる方は医師などに相談されることをおすすめします。 ――この連載を通して読者の方に伝えたいことや、意気込みをお願いします。 こんにちは!絵を描くこと、子供関連のグッズをハンドメイドすることが大好きなアラフォー母ちゃん、サヤ山サヤです。我が家の個性あふれる三姉妹のエピソードを楽しくお届けしたいと思います。 これまで子育てするなかで色んな壁にぶち当たってきました。その時家族で乗り越えた話など、少しでも同じ悩みを抱えた方の参考になれたら幸いです。そしてよくSNSで「子供の気持ちに寄り添って素晴らしい」「いいお母さんですね」というお言葉をいただくんですが、とんでもない!基本失敗から学ぶことが多いです(笑)。育児を通して私たち親も成長させてもらっています。連載でも失敗談を交えながら語っておりますので、どうぞ最後までよろしくお願いします! ――長女のポン子ちゃん、次女のコン子ちゃん、三女のピイ子ちゃんの三姉妹を育てられているサヤさん。三姉妹について、簡単に紹介をお願いします! 我が家の三姉妹は三人三様。性格も顔も似てないんです(笑)。特に双子で生まれたポン子、コン子は赤ちゃんのころからまったく正反対の性格をしていました。 長女ポン子は、明るくおおらかで好奇心旺盛。「ダメよ」と言われたことも好奇心が勝てばやってしまい、幼児期はよく怒られる子でした(怒られてもあまり響かない)。小さいころから太陽のように明るくて我が家のムードメーカー。でも成長すると共に繊細な部分も見えてきて、そこに気を遣う場面も増えました。ピアノがうまくてセンスがあるのに、やる気にムラがあります(笑)。 次女コン子は、とても繊細で慎重派。赤ちゃんのころはずーっと泣いていて、双子ベビー育児という極限状態ではよく次女に追い詰められました…。それが幼児期になるとあら不思議!打って変わって天使のようないい子に。長女がよく怒られるのを見てうまく立ち回るようになった気もしますね。親が喜ぶように行動するところがあるので、次女の気持ちに寄り添うよう常に気をつけています。とても優しくて努力家で、絵のセンスが抜群にいいです!そして親と正反対で社交的(笑)。 三女ピイ子は上と7歳離れての末っ子なので、家族みんなに溺愛されてスクスク成長中です。親からするといつまでも赤ちゃんみたいですね。現在絶賛イヤイヤ期で、癇癪を起こすと手を焼いています。上の子の時より私の体力が落ちていて…(笑)、育児も手抜きしがちです。なんでもお姉ちゃんたちの真似っこをして、よく笑いよく泣き、三女の可能性はまだ未知数。今後に期待です!! ――なかなか子どもを授からず悩んでいたところ、卵胞の成長が途中で止まってしまう「多嚢胞性卵巣症候群」と診断されたそうですが、どのように治療されたのでしょうか? 私の場合、生理は毎月きているのに排卵がされていなかったため、注射と内服薬で十分に卵子を育て、排卵誘発剤の注射を打って強制的に排卵させるという治療を行いました。 不妊治療はしょっちゅう病院に足を運ばなければならないのですが、私はそれより投薬により情緒不安定になることがつらかったです。訳もわからず涙が出て悲観的になったりするので、夫のぷみおさんは妻のメンタルケアが大変だったと思います(笑)。 ――「四つ子を妊娠している」と告げられた時、そして胎児の数を減らす手術を勧められた時の心境はいかがでしたか。 まさに晴天の霹靂でした。「四つ子」という衝撃的なワードにただただ驚きました。次にきたのは不安ですね。「え?私に四つ子を産むことができるの?」「育てられるの?」って。でもずっと待ち望んでいた赤ちゃんなので産みたい気持ちが大きかったです。しかしそのあと、産婦人科医から全員無事に産める保証はないと言われ、天国から地獄に落とされたような気持ちになりました…。