高校野球関東大会　山梨学院対東海大相模　タイブレークの10回裏山梨学院無死満塁、サヨナラ勝ちを決スタンドの応援席に向かって拳を上げ喜ぶ山梨学院ナイン（撮影・千葉一成）

＜高校野球秋季関東大会：山梨学院6－5東海大相模＞◇27日◇1回戦◇サーティーフォー保土ケ谷 　山梨学院（山梨1位）が延長10回、タイブレークの末、東海大相模（神奈川2位）を破り、準々決勝進出を決めた。 　5－5で迎えた10回無死満塁、打席に主将の梅村団内野手（2年）が入ると「ベンチの仲間が全力で声を出してくれていた。これは必ず自分で決めたいと思いました」と外角の真っすぐを捉えると打球は二塁へ。三塁走者を本塁へ迎え入れると、梅村は大きくガッツポーズを見せた。 　吉田洸二監督（55）は「東海大相模さんくらいポテンシャルが高いチームは、2巡目、3巡目で絶対に捉えてくる。今日は継投で、と考えていた」と明かした。狙い通り、先発の藤田蒼海投手（1年）が4回2／3を1安打無失点に抑え試合を作ると、その後は小刻みな継投で的を絞らせなかった。 　8回から5番手でマウンドに上がったのは、194センチ、97キロの大型1年生エースの菰田陽生投手（1年）。130キロ後半から140キロ前半の真っすぐを軸に2回1／3を投げ2安打2四球で2失点。「今日は真っすぐがよくて、変化球がダメでした。ピンチを招いたけど、同点で切り抜けられてよかったです」と、粘り強い投球で、東海大相模にリードを許さない。県大会からリリーフを務めるエースは、「次の試合も、1戦必勝でしっかり勝って春のセンバツに行きたいです」と、力強く話した。