今節も活躍が期待される山形の白戸大聖 [写真]＝B.LEAGUE

「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」のB2第9節は11月22日（金）から26日（火）まで開催。前節、ついにアルティーリ千葉が敗れ、B2全勝チームがなくなった。シーズン序盤から中盤に差し掛かる今節、リスタートを試みて上位を目指すチームも多い。 　2シーズン連続のプレーオフ進出に向けて反撃に転じたい山形ワイヴァンズ。現在6勝9敗で東地区6位だが、前節の熊本ヴォルターズ戦はGAME1を延長の末に制すると、GAME2は100点ゲームで快勝し、連勝を収めることができた。日本人選手の得点力が光り、特に白戸大聖と阿部龍星は2戦とも2ケタ得点と貢献度が高かった。前節に続いてのホームゲームで、勢いを加速させることができるか。 　神戸ストークスは、2節連続のホームゲームとなった前節も白星を重ねて4連勝中だ。GAME1は第1クォーターの31得点が効き、GAME2は100点ゲーム。得点ランキング1位を走るチョンディー・ブラウン ジュニアを軸としたオフェンスが機能し、カロンジ磯山パトリックもこのホーム4連戦は全て2ケタ得点と目下好調だ。5連勝の後に5連敗、そして4連勝と波が大きいが、今節は西地区首位再浮上の可能性もあり、連勝を伸ばしたいところだ。 　昨シーズンも地区は東西に分かれながら、終盤までプレーオフ進出を争った両者。直接対決では山形のホームで神戸が2勝を挙げたが、最終的には山形がプレーオフに進み、神戸は逃した。それだけに、どちらもリベンジの意識を持って臨むことになるだろう。勝負の分かれ目は、山形がリーグ1位の成功数を誇るのに対し、神戸は成功率でリーグ1位となっている3ポイントシュート。相手の強みを消すという点で、3ポイントシュートを打たせない守り方をいかに構築するかが問われる。 　新加入のテレンス・キングが2戦合計65得点と大暴れしたものの神戸に敗れ、愛媛オレンジバイキングスは13連敗中。11月に入ってからの6試合は全て90失点以上と、ディフェンスが大きく崩れているのは否めない。対する富山グラウジーズは連勝したが、月・火曜の変則日程だった上、GAME2は延長戦となり、今節は疲労や対策不足が懸念される。愛媛は凱旋となるユージーン・フェルプスに対し、キングを中心にフィジカル勝負を仕掛けたい。 　富山とのGAME2はよく粘ったものの、延長で力尽きた福島ファイヤーボンズは3連敗となり、山形に2ゲーム差をつけられて東地区最下位。前節GAME2でクラブ初のホーム戦黒星を喫した福井ブローウィンズは、1勝4敗と苦戦しているアウェーで切り替えを図りたい。第3節の対戦は福島が連敗しているが、GAME1は3点差と接戦を演じ、GAME2は福井を68得点に抑えている。福島はターンオーバーを減らすことが勝利への近道となる。 　鹿児島レブナイズは11月に入って4連敗とB2の洗礼を浴びていたが、前節はバンビシャス奈良に連勝し、ベルテックス静岡に譲っていた西地区首位の座を取り戻した。今節の相手は、その静岡を連破して現在7連勝中のライジングゼファー福岡。開幕節の対戦では鹿児島が連勝したが、今の福岡にはアイラ・ブラウンとアンドリュー・ランダルが加わっている。1ゲーム差の西地区首位攻防戦は、パワーとスピードの両面で優位に立てるかどうかが勝負だ。 文＝吉川哲彦 ■B2第9節試合日程 ・愛媛オレンジバイキングスvs富山グラウジーズ（＠松山市総合コミュニティセンター） GAME1：11月22日（金）19時～　GAME2：11月23日（土）14時～ ・アルティーリ千葉vs青森ワッツ（＠千葉ポートアリーナ） GAME1：11月23日（土）14時～　GAME2：11月24日（日）15時～ ・福島ファイヤーボンズvs福井ブローウィンズ（＠田村市総合体育館） GAME1：11月23日（土）15時5分～　GAME2：11月24日（日）13時35分～ ・山形ワイヴァンズvs神戸ストークス（＠山形市総合スポーツセンター） GAME1：11月23日（土）17時～　GAME2：11月24日（日）16時～ ・鹿児島レブナイズvsライジングゼファー福岡（＠西原商会アリーナ） GAME1：11月23日（土）17時～　GAME2：11月24日（日）13時～ ・信州ブレイブウォリアーズvsバンビシャス奈良（＠ホワイトリング） GAME1：11月25日（月）18時5分～　GAME2：11月26日（火）13時5分～ ・熊本ヴォルターズvsベルテックス静岡（＠熊本県立総合体育館） GAME1：11月25日（月）19時～　GAME2：11月26日（火）19時～