【MotoE第5戦オランダ大会】レース1は、転倒とペナルティ続出の展開に
波乱に満ちたレース展開に
電動バイクレース『FIM Enel MotoE World Championship』(以下、MotoE)第5戦オランダ大会のレース1は、波乱のレースとなりました。転倒のほか、ペナルティを科されるライダーが続出したのです。 【画像】MotoE第5戦オランダ大会の模様を画像で見る(6枚)
MotoEは、毎戦2レースが行なわれます。土曜日の昼にレース1が、MotoGPクラスのスプリントレースが終わった後の夕方に、レース2というスケジュールです。 レース1がどのように「波乱」だったのか、まとめてみましょう。 まず、転倒を喫したのは合計5名のライダーです。1周目で交錯したアンドレア・マントヴァーニ選手とマッテア・カサデイ選手。最終ラップで交錯したエリック・グラナド選手とケビン・ザンノーニ選手。そして、ニコラス・スピネッリ選手が6周目に単独で転倒を喫しています。MotoEは全18名のライダーがエントリーしているので、約3分の1のライダーが転倒したことになります。 さらに、今回はそのクラッシュによって、マントヴァーニ選手とグラナド選手がペナルティを受けました。マントヴァーニ選手はレース2でのダブル・ロングラップ・ペナルティ、グラナド選手はレース2でのロングラップ・ペナルティです。(※ロングラップ・ペナルティ:レース中、コースに設定された特定のエリアを通過しなければならない。通常のコースよりも大回りとなるため、ペナルティを消化するとラップタイムは数秒ロスとなる。「ダブル」は、それを2回行なわなければならない) さらに、2位表彰台を獲得したアレッサンドロ・ザッコーネ選手は、タイヤの空気圧が、ミシュランが推奨した範囲を下回っていたため、失格となりました。 このレース1で転倒や接触が多かった理由として、優勝したエクトル・ガルソ選手は「僕はフロントタイヤとかなり格闘していたんだけど、たぶんそれで多くのライダーが転倒したんじゃないかな」と語っており、ガルソ選手はフロントタイヤのマネージメントの難しさがあったと考えています。