100周年を迎えた、カルティエのアイコン「トリニティ」の新たな幕開け。
<Love it !>
編集者が見つけた欲しいもの、物欲を刺激するもの、名品!と思うものを紹介する連載。ファッション、美容、雑貨など、毎日のワードローブをアップデートするものから日常をよりよくするアイテムをピックアップ。 【写真】アイテムから見る「トリニティ」の歴史
世代も時代も超えて愛される本物のアイコン。
不朽の名作であり、世界的に有名なアイコン、カルティエの「トリニティ」。ホワイト、ピンク、イエローの3色のゴールドが絡み合うコレクションは、遂に誕生100周年を迎えた。 最新作はクッションシェイプのリングが絡み合うネックレス。長く愛され続けてきた人々との繋がりを感じるデザイン。
記念に誕生したジュエリーを見て、大胆な新作にメゾンの懐の深さを感じずにはいられなかった。なぜなら、環が四角に変わったのだ! それだけではなく、なんとモジュール式まで登場。3つの環は組み木のようにひとつのリングとなり、3つにほぐれるとダイヤモンドまで登場する仕掛け。
特にときめいたのは四角いリング。指にはめると、とてもなめらかな着け心地に再び驚く。これらはジュエリー&ウォッチ クリエイティブディレクター、マリー=ロール・セレードが考案したもの。彼女は今回の創作に関するインタビューで、「メゾンを代表するアイコンである『トリニティ』を再解釈することは、考えただけでも笑ってしまうような不可能な試みに思えました。(中略)おもしろそうなデザインが浮かんだら、思い切ってやってみよう。でも自分たちの中に響くものがなければ無理に作品を創る必要はない、と決めたのです」と語っていた。
義務ではなく、本当に心がときめくものづくりをしていたのだ。その想いは瞬く間に世間に共有された。今年、このアイコニックな四角いリングを着けた人をどれだけ見ただろう。 いま、私たちは更なるアイコンが生まれた貴重な瞬間に立ち合っているのだ。(編集HD) "TRINITY 100" ポップアップ 会場:表参道交差点 開)10/31(木)~11/17(日) 営)12:00~19:00(月~金)、11:00~19:00(土、日、祝) 無休 *「フィガロジャポン」2024年12月号より抜粋
photography: Kazumasa Takeuchi(Ye)