【BLEACH】速水奨、最強の “ツンデレ” を演じる意識だった!?
2024年10月5日(土)23:00よりテレ東系列ほかにて放送中のアニメ『BLEACH』のオフィシャルインタビューが到着! 今回は藍染惣右介役・速水奨のインタビューをご紹介する。 【関連画像】作品場面カットを見る(写真3点) 悪霊・虚と戦う死神となった高校生・黒崎一護と仲間たちの活躍を描いた『BLEACH』は、2001年から『週刊少年ジャンプ』にて15年間連載され、発行部数1億3000万部を超える久保帯人原作の大人気漫画。アニメ化や舞台化、劇場アニメ化などのメディアミックスも多数展開し、完結後も世界中で根強い人気を誇る剣戟バトルアクションコミックだ。 シリーズ最終章となるTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』第1クールが2022年10月に放送され、2023年7月8日(土)からはTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー』が放送。最終章『千年血戦篇』のTVアニメ第3クールとなる『BLEACH 千年血戦篇ー相剋譚ー』が2024年10月5日(土)23:00よりテレ東系列ほかにて絶賛放送中だ。 このたび藍染惣右介役・速水奨のオフィシャルインタビューが到着! 実は愛情深い “ツンデレ” キャラ!? 演じるのが難しかった “ツン” の藍染とは……。 ◆藍染惣右介役・速水奨オフィシャルインタビュー◆ ――改めて藍染惣右介の魅力を一言で表現すると何ですか? 速水:“ツンデレ” ですかね。これまでに一護と敵対して激しく戦ったのは、実は藍染の愛情だと思っているんです。一護に何かを教えているような気がして。だから、あの激しい藍染が “デレ” で、優しい藍染隊長のほうが逆に “ツン” なんじゃないかなと思います。 あと、群れないところも魅力ですね。人って群れずにいるのはなかなか難しくて、どこかに自分の居場所を作ったり、居やすい場所を探したりしがちだと思うんです。ですが、それを一切しない藍染の孤高さと芯の強さから、“自分の理想を曲げずに生きている” という美しさを感じ、そこが藍染の魅力かなと思います。 ――シャウトをせずに熱量を伝えるのは、すごく難しいのかなと思うのですが。 速水:アニメが始まった20年前は、収録スタジオにキャストが集結して、ものすごい熱量だったんです。“声優アベンジャーズ” みたいなキャストたちが、ずらっと集まって喋っていいますから(笑)。でも、藍染だけはちょっとクールで、そこには含まれない。おそらく、そこでポジショニングを掴んだのだと思います。なので、そのときの藍染をずっと同じクオリティで保つようにしています。 ――役作りのために、あえてキャストの輪に入らなかった? 速水:休憩のときはもちろん入りましたよ(笑)。収録本番の臨み方として、他のキャストの皆さんが、持っている個性を100%発揮して演じているなかで、僕は逆に “個性を削ぐ” ということを考えてやっていた気がします。 ――クラシックシリーズを含めて、これまでのアフレコで印象に残っているエピソードはありますか? 速水:「破面篇」の一護と藍染の決戦シーンの収録では、僕らのほかに、死神役のキャストが40人くらい集まっていたんです。狭いスタジオに全員は入り切れず、みんな僕と森田君が演じているのをうしろに立って見ていました。まるで観客のようにみんなが見ているなかで演じたことは、今もすごく印象に残っています。 ――印象に残っているディレクションはありましたか? 速水:「千年血戦篇」の収録の前に、ゲームアプリの『BLEACH Brave Souls』の音声収録があったんです。そこで「もうちょっと若くやってほしい」と言われてしまって。僕のなかでは、藍染はわりと低音で喋っている印象だったのですが、最初の収録からもう17年も経っていましたからね。知らず知らず、自分のなかで藍染を少し大人にし過ぎてしまったのかと思い、アニメ「千年血戦篇」の収録が始まってからは、ちょっと声を若くしたんです。そうしたら、今度は最初の一声で「そんなに若くしなくていい」とディレクションが入ってしまって(笑)。結局、いまのところに落ち着きました。ほんのちょっとした匙加減で、印象って変わるんですよね。 ――藍染のセリフで、一番気に入っているものを教えてください。 速水:名言集ができそうなくらい、いいセリフはたくさんありますが、一番好きなのは詠唱なんです。「破道の九十『黒棺』」の詠唱(※編注)は、まるで詩のような、なんとも言えない独特なリズムがあります。本番で初めて詠唱をマイクの前で喋ったとき、「これを唱えることができる自分は幸せだ!」と感じました。 個々の単語はちょっとブラックなイメージのものもありますが、トータルであの詠唱は、ひとつの芸術作品のような完成度だと思います。 ※編注:滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる 爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ 「破道の九十『黒棺』」 ――『BLEACH』で一番気に入っているキャラクターと、その理由を教えてください。 速水:市丸ギンですね。彼はある意味、『BLEACH』のなかで一番男らしいと思っています。ずっと藍染の側にいて、復讐する機会を伺っていたわけですから。そういうギンの息の潜め方や、信念を貫く強さが好きですね。 ――最後に、アニメ公式サイトを訪れたファンに一言お願いします。 速水:20年という長きに渡り『BLEACH』を応援して愛してくださって、本当にありがとうございます。「千年血戦篇」もいよいよ佳境に入ります。これからも目を離さず、ぜひ『BLEACH』を応援してください。よろしくお願いします。 (C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ
アニメージュプラス 編集部