自衛隊、25年から豪州北部で米軍と共同訓練-日米豪防衛相会談
(ブルームバーグ): 日本と米国、オーストラリアは中国との戦略的競争激化を念頭に安全保障面での連携を強化しており、その一環として自衛隊が2025年から豪州北部で米軍と共同訓練を定期的に行うことが決まった。
マールズ豪国防相は17日、中谷元防衛相およびオースティン米国防長官と豪州北部のダーウィンで会談。
豪副首相でもあるマールズ氏は記者会見で、「3カ国が互いに協力していくというコミットメントを地域および世界に対して示す非常に重要な」決定だと語った。オーストラリア放送協会(ABC)によると、共同訓練は来年始まる見通し。
マールズ氏によれば、日豪両国は22年1月に締結した日豪円滑化協定(RAA)の活用方法を検討してきた。
同氏はスカイニューズとの同日のインタビューで、「明白な機会の1つは、ダーウィンに米海兵隊駐留部隊がローテーション展開する際に日本が活動に参加することだ」と説明。また、自衛隊の水陸機動団が米豪軍との訓練に招待されたとも述べた。
マールズ氏はこの発表が中国政府を刺激するのではないかとの質問に対し、豪州は自ら選んだ友人や同盟国と関わっていくと明言した。
原題:Japan Troops to Train with US Forces in Northern Australia (1) (抜粋)
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Ben Westcott