キャリア2度目のポールポジションを奪ったノリス（AP）

F1　第10戦　スペインGP　予選　 22日　カタルーニャサーキット（4・657キロ） ペン＝尾張正博、ルイス・バスコンセロス 　マクラーレンのランド・ノリスが2021年ロシアGP以来、自身2度目のポールポジションを獲得した。Q3最初のアタックでレッドブルのマックス・フェルスタッペンと0・123秒差の2番手につけると、互いにタイムを更新したラストアタックでは0・020秒差で逆転。「最高の気分だよ。全てをまとめられて、間違いなく今まででベストのラップだ」と満面の笑みを浮かべた。 　この日のフリー走行3回目の前に、チームのモーターホームで火災が発生。けが人こそ出なかったものの、全スタッフが避難する羽目になった。ノリスは靴をなくし、セッション前に音楽を聴いてリラックスするルーティンもこなせなくなったという。 　いつもと違う環境での準備を強いられたが、「問題ないよ。ザク（ブラウン・チーム最高経営責任者）の部屋を使わせてもらったから、彼は少し不機嫌だったけどね」と笑い飛ばす。予想外の逆境を乗り越え、最高の結果を残した。 　決勝でもフェルスタッペンが最大のライバルになる。「今まではマックスが速すぎたから、レースで争える立場になれてうれしい。楽しみだし、ワクワクしている」。仲良しの3連覇王者に、堂々と挑戦状をたたきつけた。