【特集】「ここが最高の舞台」母校の誇りかけ繋ぐバトンに熱視線 関西学生陸上競技対校選手権
■「来年も期待してほしい」 男子4×100m決勝 集大成で後輩たちに繋ぐ【勝利のバトン】
男子4×100mでは、立命館大学の粘り強さと圧巻の強さが光りました。リレースタート時点では、近畿大学がわずかに先頭をリードしていたものの、その後は、近畿大学と立命館大学が互いに譲らず、熾烈な戦いに。しかし、立命館大の四走を担った4年生・松田慎太郎選手の快走が功を奏し、優勝は立命館大の手に。レース後には、最年長メンバーから後輩たちへの思いがあふれました。 (松田)「(4年間の)集大成で、リレーで優勝できて、シンプルに嬉しいです!来年以降につなげられる経験を後輩たちにさせられたと思うので、来年も(立命館大学に)期待していてほしいなと思います」
■「絶対に1番でゴールする」 女子4×400m決勝 フィナーレで魅せた日本インカレチャンピオンの実力
大会のフィナーレは、ギャラリーと参加選手たちが一体となって、大きな盛り上がりを見せるマイルリレー。参加61校、関西の学生アスリートたちが、母校の誇りをかけ、熱き戦いと応援を繰り広げます。 女子マイルリレー決勝では、日本インカレチャンピオンの園田学園女子大学と、昨年の優勝校である立命館大学に加え、4×100mで優勝した甲南大学に注目が集まりました。 リレーがスタートし、一走から二走へは、園田学園、立命館、甲南の順にバトンを繋ぎます。互いに譲らず、目が離せないレース展開の中、一矢報いたのは、園田学園で三走をつとめた栃尾ひなた選手。パワー溢れる走りで、立命館を突き放し、大きくリードを奪いました。その後も、園田学園の勢いはとまらず、園田学園四走の安達茉鈴選手の快走でフィニッシュ。日本インカレチャンピオンの強さを見せつけ、勝利を手にしました。 (園田学園・安達茉鈴)「心強い(リレーメンバーの)3人がすごく頑張ってくれたので、自分は自分の走りをして、絶対に一番でゴールするということだけ考えて、冷静に走ることができました」
■「ここが最高の舞台」 男子4×400m決勝 大混戦制した昨年王者・関西大の快走光る
一方、男子マイルリレーは、史上稀にみる大混戦となりました。 レーススタート時の勢いはもちろん、複数校が同時に二走へとバトンがわたる熾烈な争いを繰り広げました。激闘を経て、三走目でトップをマークしたのは、関西学院大。そこから僅差で、びわこ成蹊スポーツ大、近畿大、立命館大とバトンが混雑する展開に。そして迎えたアンカー勝負では、レースを引っ張っていた近畿大、関西学院大、びわこ成蹊スポーツ大に関西大が喰い込み、さらに競争が激化。そんな中、ゴール直前のラスト100mで強さを見せつけたのは、昨年王者の関西大でした。外側レーンから上位3校を一気に追い抜く形でのフィニッシュに、リレーメンバーの喜びも一入。メンバーへの感謝の思いと、2連覇への嬉しさがこみ上げた勝利となりました。 (関西大・堀田陽樹)「リレーメンバーの3人をはじめ、関西大の応援やサポートに助けてもらって、優勝できてよかったです」 (関西大・谷野佑成)「脚も体も限界だったんですけど、一歩でも前に先輩に(バトンを)わたせるように必死に走りました」 (関西大・森原蓮斗)「応援するみんなや、1年生ふたりの頑張っている姿、最後の関西インカレで頑張る先輩たちを見ていたら、ここが最高の舞台だなと…。その気持ちをぶつけて走りました」 (関西大・濱田澪)「3人がいい形で(バトンを)持ってきてくれたので、最後に抜かすことができました。よかったなと思います」 京都の地が熱く燃えた4日間、母校の誇りをかけた戦いを制したのは、男子は関西大学、女子は立命館大学。男女ともに2連覇を達成し、関西学生陸上の歴史に新たな歴史を刻みました。 (「あすリートPlus(読売テレビ)」6月9日放送)
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