チームは好調もバイエルンDFエリック・ダイアーの出場機会が激減 コンパニ体制下で最大の敗者に
昨季は主力だったが…
今年5月にヴァンサン・コンパニがバイエルン・ミュンヘンの新監督に就任したことは、多くの人々にとって驚きのニュースだった。しかし、ウインターブレイクに入ったバイエルンの今シーズン前半戦の戦いぶりを見ると、この38歳の青年指揮官に采配を託したクラブの決断は間違ってはいなかったことに気づく。 注目の上位対決は一方的な展開に バイエルンがライプツィヒに5発大勝 DFBポカールではレヴァークーゼンに敗れてラウンド16で姿を消したバイエルンだが、ブンデスリーガではそのレヴァークーゼンに4ポイントの勝ち点差をつけて首位。2011-12シーズン以来の無冠に終わった昨季からの巻き返し、タイトル奪還に向けたサポーターの期待は大きく膨らみつつある。 しかし、その一方でトーマス・トゥヘル前監督の頃と比べて出場機会が大きく減り、去就に注目が集まっている選手もいる。センターバックのエリック・ダイアーもその一人だ。 今年1月にトッテナムから期限付き移籍で加入したダイアーは、すぐさまセンターバックのレギュラーとして試合出場を重ね、3月には契約に盛り込まれていた買い取りオプションによって2025年6月末までの1年契約でバイエルンに完全移籍で加わることになった。 しかし、ダイアーを高く評価していたトゥヘル前監督が退団し、代わってコンパニ監督が指揮を執るようになるとダイアーはキム・ミンジェとダヨ・ウパメカーノにレギュラーポジションを奪われてしまい、今シーズン前半戦では公式戦出場は9試合のみ、そのうち先発はわずか2試合にとどまった。 ドイツ紙『Bild』は、こうした苦境にあるダイアーを「コンパニ体制下で最大の敗者」と評し、さらに「彼の契約は今シーズン終了後に満了となる。しかし、今年の夏以降も彼がバイエルンで過ごすようには見えない」として、今季限りでの退団を予想している。
構成/ザ・ワールド編集部