<ブラックペアン シーズン2>パガニーニ、ベートーベン、サン=サーンス…手術シーンで流れるクラシック音楽が話題
同曲はベートーベンの初期の名曲で、ピアニストとしてだけでなく作曲家としての名声を高めたといわれている。
◇第3話 サン=サーンスの「死の舞踏」
第3話で、梶谷年子(正司花江さん)の手術を30分以内に終わらせなければいけない場面では、フランスの作曲家、カミーユ・サン=サーンスの交響詩「死の舞踏」作品40が使われた。
同曲は、死神が奏でるバイオリンに合わせて墓からよみがえった骸骨(がいこつ)が踊る姿を表現している。
手術は、天城のダイレクトアナストモーシスと世良の閉胸を同時進行する「ミックスオフポンプダイレクトアナシスモーシス」という術式で行われ、生と死を司る死神の姿を表した曲を、バイオリンソロとピアノ伴奏という2人の編成で印象的に表現した。
◇第4話 ラベルの「ボレロ」
第4話で、医療AI「エルカノ」の指示で執刀された戸島和子(花總まりさん)の手術は成功したかに思われたが、心室細動が発生。維新大の医師が手術を中止しようとしたとき、世良が現れる。
世良が手術をする姿と天城から指導を受けている様子が交互に映し出される場面で、フランスの作曲家、モーリス・ラベルの「ボレロ」が流れた。
同曲は、一定のリズムの中で、2種類の旋律が繰り返されるという特徴的な構成で広く知られている。演奏はインストユニット「→Pia-no-jaC←」によるポップにアレンジされたバージョンだった。
◇第5話 ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲から「スイス軍の行進」
第5話で、和子の手術は世良がフォローに入るも大量出血を起こしてしまい、そこに天城が現れて、バイパス手術を行っているシーンでイタリアの作曲家、ジョアキーノ・ロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲から「スイス軍の行進」が流れた。
そのほか、第5話では天城がヘッドホンでパガニーニの「バイオリン協奏曲第2番ロ短調『ラ・カンパネラ』第3楽章」を聴いているシーンや、木崎(恵俊彰さん)の不正を天城が暴くシーンでドイツ生まれのフランスの作曲家、ジャック・オッフェンバックの喜歌劇「天国と地獄」序曲が流れていた。
8月18日に放送される第6話(15分拡大)で描かれるであろう、日本一の自動車メーカー・ウエスギモータースの上杉会長(堺正章さん)の手術シーンでは、どんな曲が流れるのだろうか。楽しみに待ちたい。