【卓球】パリ五輪のシードが確定。日本男子は第4シード、日本女子は4大会連続で第2シードを確保
7月16日、ITTF(国際卓球連盟)は最新の世界ランキングを発表。7月27日~8月10日に行われるパリオリンピック・卓球競技の各種目のシードが確定した。まずは男子団体のシードからチェックしていこう。 〈男子団体・第1~16シード〉 1 中国 2 ドイツ 3 フランス 4 日本 --------------- 5 韓国 6 チャイニーズタイペイ 7 スウェーデン 8 ポルトガル --------------- 9 ブラジル 10 デンマーク 11 クロアチア 12 スロベニア 13 エジプト 14 インド 15 オーストラリア 16 カナダ 日本は7月7日に閉幕した国際大会・WTTスターコンテンダー バンコクで、張本智和が準決勝で林昀儒(チャイニーズタイペイ)を破り、チームランキング4位および男子団体での第4シードを獲得した。中国やドイツなどの第1~4シードのチームと準々決勝で当たる可能性がある第5シードに比べ、確実にメダルへと一歩前進したと言える。 各種目のドロー(組み合わせ抽選)は7月24日に行われる。第4シードの日本は、第1シードの中国と準決勝で当たるブロックに入るか、反対側の第2シードのドイツのブロックに入るかが、ドローのひとつのポイント。決勝まで中国と当たらないドイツのブロックに入りたい。 しかし、日本にとってはまず初戦が大事。第9~16シードのチームとの対戦になるが、カルデラノを擁するブラジルや、ヨルジッチがスーパーエースのスロベニア、グルーツとリンドの2枚看板が強いデンマークなど、簡単に勝たせてくれるチームはない。 続いてパリオリンピック・卓球競技の女子団体のシードは下記のとおり。 〈女子団体・第1~16シード〉 1 中国 2 日本 3 韓国 4 ルーマニア --------------- 5 ドイツ 6 香港 7 チャイニーズタイペイ 8 フランス --------------- 9 エジプト 10 ブラジル 11 インド 12 ポーランド 13 タイ 14 アメリカ 15 スウェーデン 16 オーストラリア 日本女子は3位の韓国に大差をつけてチームランキング2位となり、決勝まで中国と当たらない第2シードとなった。団体戦が16チームによるトーナメント方式になった2012年ロンドン五輪以降、日本女子は4大会連続で第2シードの座を確保している。 群雄割拠の男子に比べ、女子は日本のライバルになり得るチームは少ない。初戦で当たる第9~16シードのチームとは実力差が大きく、要注意なのはバック粒高のバトラとアクラを揃えるインドくらいか。第5~8シードのチームでは、伸び盛りのパヴァデとシェークフォア表攻守のユエン・ジアナンが強い地元フランスが要注意だろう。 メダルを懸けた準決勝の対戦相手は、順当なら第3シードの韓国、もしくは第4シードのルーマニアになるところだが、下位チームとの実力は接近しており、必ずしも両チームと当たるとは限らない。韓国は帰化選手の李恩慧をシングルス2点、23年世界卓球2位の田志希/申裕斌をダブルスに起用してトップで勝負を懸けてくる可能性もある。 女子団体では日本の決勝進出の可能性は高い。第1シードの中国は十中八九、陳夢/王曼昱のダブルスに、世界女王の孫穎莎を2点起用するオーダーだろう。余裕を持って戦われることのないよう、何としても1番のダブルスで先制点を挙げたい。