集中力を高める!「カカオ」に含まれる栄養素と健康効果
チョコレートというと、砂糖が多く含まれていて甘いお菓子というイメージが強いですが、チョコレートの主成分である「カカオ」にはミネラルやポリフェノールなどの栄養が豊富で、健康に効果的な面もたくさんあります。 【動画】材料は4つだけ!濃厚「ヴィーガン・生チョコ」のレシピ そこで、今回はカカオが秘めている栄養や健康効果、おすすめの取り入れ方について菜食コンサルタントのYukaさんが解説していきます。 ▼Yuka Yamazaki カナダの大学で栄養学を専攻し、勉強していく中で2016年11月からヴィーガンに。日本でも気軽にヴィーガン生活を取り入れられるよう、生活感の溢れる「簡単・節約・美味しい」なヴィーガン料理アイデアをYouTubeやInstagram を通して発信。note やオンラインセミナー を通して菜食栄養学の発信もしている。
カカオに含まれる栄養素
ココアやチョコレートの原料であるカカオは薬として使われていたこともあるほど体に良いとされる食べ物で、その理由は豊富な栄養素にあります。 カカオには「マグネシウム」、「鉄」、「亜鉛」といった体の調子を整えるために必要なミネラルが豊富に含まれています。 例として、カカオパウダー大さじ1に含まれる栄養素は以下の通り。 ・マグネシウム:26ミリグラム ・鉄:0.8ミリグラム ・亜鉛:0.4ミリグラム 上記のカカオパウダーを豆乳で溶かしたホットココアをつくる場合、次のようにより栄養価が高まります。 ・マグネシウム:76ミリグラム ・鉄:3.2ミリグラム ・亜鉛:1.0ミリグラム つまり、カカオパウダーを豆乳に溶かして飲むだけで、成人女性の場合、1日に必要なマグネシウムの約9%、鉄の約30%、亜鉛の約12.5%を摂取することができます。
カカオの健康効果
▼動脈硬化の予防 動脈硬化を引き起こす原因の一つとして、体内に生じる活性酸素によって悪玉コレステロールが酸化することが挙げられます。カカオに含まれるカカオポリフェノールは、強い抗酸化作用を持つため、悪玉コレステロールが酸化されることを防ぎ、その結果動脈硬化を予防する効能があるといわれています。 またカカオポリフェノールは、血液をサラサラにしたり、血管のしなやかさを向上させたりするのに加え、善玉コレステロールを増やす働きも確認され、動脈硬化の予防に良い効果が期待できます。 ▼アレルギーの予防 アレルギーの発症には、過剰に作られた活性酸素が関わっているといわれています。カカオに含まれる抗酸化作用のあるカカオポリフェノールは、活性酸素が発生すること自体を抑え、アレルギーの予防や軽減に繋がります。 またカカオポリフェノールは、アレルゲンに対して抗体が作られるのを防いだり、炎症やアレルギー反応に関与するヒスタミンの放出を抑えたりします。これに加えて、アレルギー疾患における炎症の一因にもなる好酸球の働きも抑えることができ、アレルギー症状の抑制や緩和に効果的です。 ▼肌トラブルの予防 ここまでで何度か登場している活性酸素は、肌のエイジングに繋がるトラブルも引き起こすといわれています。 カカオポリフェノールは抗酸化作用によって活性酸素の働きを抑え、肌荒れや、シミ、しわ、たるみなどの老化による肌トラブルを予防。またカカオに含まれる亜鉛も、健康的な肌作りをサポートします。