来年からの9月入学「目指すべき」 神奈川県知事
神奈川県の黒岩祐治知事は30日、定例の記者会見で、前日(29日)に開かれた知事会で議題となった学校の9月入学について自身の考えを問われたのに対し、今年の9月からではなく「来年9月からの9月入学制度のスタートを目指していくべきだ」と述べた。
知事会での議論について、黒岩知事は「考え方が一致したわけではない。賛否両論があった」と説明したうえで、「基本的には議論することは大事だと。国でも早急にそういう議論を進めるべきだというのが知事会としての考えだった」と語った。 自身の考えについては、「世界の潮流が9月入学になっている中で日本はずっと4月入学だった。例えば県立高校の中でも国際化を進めるなかで、この半年のギャップは様々な障害になっていたのは事実」と指摘。 そのうえで「5月になろうという時に、本当にできるのかなと思っていたが、発想の転換で、いきなりこの9月から導入するのではなくて、例えばいまの高校1年生。入学はしたけど、授業できていない。来年3月までではなく、その先に延ばして1年半、1年生であってください。そして来年の9月から(9月入学を)導入する。これだったら17か月くらいあるため、できないわけではないなと思っている。あとは国の政治の判断、責任の下においてやると決めたらやる」と述べた。