「八芳園」「ホテル椿山荘東京」老舗の結婚式場が相次ぎリニューアル 背景にブライダル需要の頭打ち【WBS】
「ホテル椿山荘東京」でも改修
老舗結婚式場の改装は他にも。72年の歴史を持つ「ホテル椿山荘東京」ではコロナの5類移行を受け、日本だけでなく海外からの客も増えているといいます。外国人客の獲得を狙って先月改修したのが、スイートルーム宿泊者だけが利用できる高級ラウンジ「ル・シエル」です。 室内は伝統工芸品の江戸切子や日本画など和を感じる空間に。ビュッフェカウンターにはラウンジ限定の料理に合わせた日本酒のドリンクバーも設置されています。さらに、テラスに出ると、緑豊かな庭園が一望できます。 ただ、こちらのスイート専用のラウンジ。以前は違った用途で使われていました。 「窓の部分に祭壇があった。ここはもともとチャペル」(「ホテル椿山荘東京」の園部咲乃さん) もともと3カ所あったチャペルのうち1カ所をラウンジに改修しました。挙式の減少を受けて、外国人客の獲得を目指す方向に舵を切ったのです。 「遊休施設を利活用することで宿泊客への付加価値を上げ、収益を上げる」(園部さん) スイートルームのひと部屋あたりの料金は1泊(2名1室)13万4900円から。スイートルームの宿泊客を増やすことで、客室単価を上げるとともに稼働率を向上させたい考えです。 ※ワールドビジネスサテライト