ドラマのロケ地としても有名!週末におでかけしたい横浜のレトロ建築は?フランク・ロイド・ライトの弟子の名建築も!
ホテルニューグランド
山下公園の向かい、港を眺めるように立つ「ホテルニューグランド」は、1927年に関東大震災の被害に見舞われた横浜の復興のシンボルとして開業しました。 西洋風の石造りの外観だけでなく、内部に入って驚くのが正面玄関から目の前に現れる大階段。当時から変わらないイタリア製の手焼きのタイルが利用されています。さらにロビーには高さ5mのマホガニーの柱と大谷石の柱が並び、重厚な空間が広がります。洋風な豪華なつくりのなかにも和風の意匠を随所に取り入れており、館内をじっくり見て回りたくなります。 「ホテルニューグランド」から広まった洋風料理であるシーフードドリア、 ナポリタン、 プリン・ア・ラ・モードは、本館1階の「コーヒーハウス ザ・カフェ」で食べることができます。宿泊はもちろん、レストランやバー、カフェ利用としてもぜひ訪れてみてください。 神奈川県横浜市中区山下町 10
山手234番館
1927年に朝香吉蔵の設計によって建てられ、1980年頃まで外国人向けのアパートメントとして使用されていた「山手234番館」は、震災によって横浜から離れてしまった外国人に戻ってきてもらうために建設された関東大震災の復興事業の1つです。1989年に横浜市が歴史的景観の保全を目的に取得し、1999年からは一般公開がスタートしました。ドラマのロケ地としても有名です。 館内は合理的な3LDKの間取りで、震災後の洋風住宅の意匠の典型である上げ下げ窓や鎧戸、煙突などが採用されています。1階は当時の生活が再現されたリビングルームやこの建物の歴史についての展示がされており、2階は貸しスペースとして利用されています。 隣には同じく朝香吉蔵が手掛けた洋館があり、人気の洋菓子店兼カフェの「えの木てい」として営業しています。 横浜市中区山手町234-1
ベーリック・ホール
1930年、J.H.モーガンの設計によりイギリス人貿易商B.R.ベリックの邸宅として建てられた「ベーリック・ホール」は、現存する戦前の山手外国人住宅の中では最大規模の建物です。2001年に横浜市が宗教法人カトリック・マリア会から寄贈を受けたのち、復原・改修等の工事を行い、翌年から建物と庭園を一般公開しました。 スパニッシュスタイルをベースとしたこの建築は、クリーム色のスタッコ仕上げの外壁をはじめ、スペイン瓦の屋根や玄関の3連アーチ、「クワットレフォイル」と呼ばれる四つ葉型の小窓など多彩な装飾が見られます。 神奈川県横浜市中区山手町72