クイーンビートル浸水隠し問題の調査報告書、「格付け委員会」が検証対象に…独立した調査で5段階評価
不祥事を起こした企業の第三者委員会の報告書を評価している「第三者委員会報告書格付け委員会」(委員長・久保利英明弁護士)は20日、JR九州の完全子会社「JR九州高速船」のクイーンビートルが浸水を隠して3か月以上運航を続けた問題の調査報告書について、検証対象としていることを明らかにした。27日に東京で評価結果を発表する予定。 【写真】航行中のクイーンビートル
格付け委は、有志の弁護士らが独立して調査する組織。企業の第三者委の報告書の中から検証が必要と判断したものを選定し、最も評価の高い「A」から、不合格を意味する「F」まで5段階に格付けする(「E」はない)。海事関係に詳しい野村修也・中央大法科大学院教授や、ガバナンス(企業統治)が専門の八田進二・青山学院大名誉教授ら9人が参加している。
格付け委によると、これまでの議論で、クイーンビートルを導入した経緯や、1隻態勢で運航することにした経営判断の解明がされていない、などの意見が出ているという。