2024年の台風 ラニーニャの影響で日本近海の発生が増加傾向か 台風3号の影響は
現時点で想定される台風第3号による北陸地方への影響
台風第3号は海面水温が30度前後と高い海域を北上、今後発達して風速25m/s以上の暴風域を伴う見込みです。台風の周囲は下降気流が強まり、太平洋高気圧は本州付近で勢力を強めるでしょう。北への張り出しも強まる見込みです。 北陸地方でも、今後気温のベースが底上げされて猛烈な暑さとなるでしょう。更に、台風から離れていても、新潟を中心に南東風によるフェーン現象が発生、更に暑さに拍車がかかることもありそうです。熱中症リスクが更に高まり危険な暑さとなる可能性もあります。 この台風は、太平洋高気圧の強まりに対応して、北陸地方を直撃することはなさそうです。ただ、それでも油断は禁物。熱帯由来の強い暖湿気が大陸経由で日本海からブーメラン返しのように北陸地方から北日本方面に大雨など別の形で影響を与える可能性もあります。今後の情報に十分注意して下さい。
日本気象協会 北陸支店 河原 毅