【台風情報】台風10号「なぜ西寄りに大回り?」九州の南海上まで進む予想 四国・中国・近畿への直撃は29日(木)にずれ込む可能性も 上陸後も速度 “ノロノロ” 影響長引くおそれ 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【31日まで大雨・暴風・高波シミュレーション】
■台風10号 九州の南の海上まで西寄りに その後北東方向へ 台風10号は、25日夜には日本の南の海上にあって西北西へと向かっています。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は35m/sで暴風域を伴っています。この1日は勢力はほとんど変わっていませんでしたが、このあとは海水温や上空の風の状況が発達しやすい環境となるため勢力を強める予想です。 【画像で詳しく確認】台風10号はなぜ西回りに?上陸後も“ノロノロ”で影響長引くおそれ 31日までの大雨・暴風・高波シミュレーション 気象庁進路予想(JMA) 台風10号はこのあと西寄りへと進んで、27日(火)夜には九州の南の海上を中心とする予報円に達する見込みです。その後は進路を北から北東寄りへと大きく変えて、四国・中国・近畿方面へと進む予想となっています。 台風が進む予想となっている海域の海水温度が30℃前後と非常に高いことや、鉛直シアは小さく台風の発達を妨げるような上空の風の場とはなっていないため発達しながら九州の南の海上に達する27日(火)夜には「非常に強い勢力」となる予想です。 【画像で確認】台風10号の接近タイミング&影響長引くおそれ 31日までの大雨・暴風・高波シミュレーション ■西日本に直撃後も速度上がらず 週末にかけて影響長引くおそれ この4日間の進路予想を比べると、次第に西寄りへ大回りする方向へと変わってきています。その分、本州へ接近するタイミングも遅くなっています。 台風の進路予想図で示されている白い円の大きさは「予報円」で、台風の中心が到達すると予想される範囲を示しています。 予報した時刻に、この円内に台風の中心が入る確率は70%です。 円が大きくなっているからといって台風が大きくなることを意味するものではなく、予報のバラツキを表しています。 25日(日)夜の時点の予想では、28日(水)夜に四国に上陸するかどうか、29日(木)夜の時点で日本海へ抜けるかどうかという予想になっています。 29日(木)夜の予報円は非常に大きくなっていますが、これは進路コースのブレ幅もありますが、台風が進むスピードの予想のブレ幅によっても予報円が大きくなっているとみられます。