「嘉手納のF-15C/D」後継はどうなる? トップに聞く 騒音対策もここまでやっていた!
F-15C/D後継はF-15EX「イーグルII」?
――日本国内の報道によると、F-15C/Dの後に嘉手納基地へ恒久配備されるのは、中身を一新したF-15EX「イーグルII」が予測されています。 F-15EXの配備は、私もうわさを聞いたことがあります。しかし、まだ日米両政府の間でF-15C/Dの次の配備機種にするかは結果が出ていません。日米間で決定されたのなら、話をしたいと思います。 新しい機種の配備は決定がされるまでは、ほかの飛行隊が嘉手納基地に来ることで、今後も戦闘機の配備が切れ目のないようにしたいのです。切れ目を無くすことで、インド太平洋地域での責務を果たしていきたいと考えています。 このほかにもエバンス司令官にさまざまなことを質問しましたが、インタビューを通して「能力を上げつつ緊張は高めない」「抑止」という言葉を用いつつ、「現状変更」には毅然と対応する姿勢が伺えました。 同時に、航空自衛隊については常に「コークウジエイタイ」あるいは「JASDF(ジャスダッフ)」と、「SD(Self Defense)」を含んだ名称を用いていました。海外の航空トレードショーでは、多くの出展社が「Japan(Japanese) Air Force」とも便宜上呼んでいますが、「ジャスダッフ」と語るエバンス司令官からは、日本の置かれた立場も充分に理解していることが伺えました。
相良静造(航空ジャーナリスト)