「対馬丸」題材の映画を特別上映 今年完成、生存者の孫出演
太平洋戦争中に撃沈され、1500人近くが死亡した学童疎開船「対馬丸」を題材にしたドキュメンタリー映画「満天の星」の特別慰霊上映会が22日、那覇市で開かれた。映画は事件から80年に合わせて今年完成し、来年の全国上映を予定。出演した俳優の寿大聡さん(43)は、漂流して生き延びた甲板員の孫に当たる。 6年前に91歳で亡くなった寿大さんの祖父、中島高男さんは事件当時17歳。乳児や女性らをいかだに引き上げ、計8人で3日間漂流した。 中島さんの生前の証言などを基に2022年に映画の制作が開始。撃沈された海域近くの鹿児島県・悪石島や、事件を伝える那覇市の対馬丸記念館などで撮影を重ねた。