マンUを離れたテン・ハフ氏がドルトムントのスタジアムで目撃…クラブとの関係とは?
ブンデスリーガ第16節が10日に行われ、ドルトムントはレヴァークーゼンに2-3で敗れた。同試合の開催されたドルトムントの本拠地『ジグナル・イドゥナ・パルク』では、今季途中までマンチェスター・ユナイテッドを率いたエリック・テン・ハフ前監督の姿が目撃されたことも話題となったが、その理由をドイツメディア『スカイスポーツ』が推察した。 【ハイライト動画】ドルトムント、新年初戦はレヴァークーゼンに敗北 同試合、ドルトムントは最終ラインに負傷者が続出していた関係もあって、急造布陣の4バックで試合をスタートさせたが、キックオフ直後にはレヴァークーゼンにビルドアップの乱れを狙われ、ナイジェリア代表FWネイサン・テラに先制ゴールを許す。8分にも、GKグレゴール・コベルからのロングフィードが相手に渡ったところから右サイドを破られ、チェコ代表FWパトリック・シックに追加点を奪われた。13分にはU-21イングランド代表MFジェイミー・バイノー・ギテンスが1点を返すも、19分にはシックに2点目を決められ、ドルトムントとしては厳しい時間が続く。終盤にはギニア代表FWセール・ギラシがPKで1点を返したものの、反撃はここまで。ドルトムントは2025年の初陣を2-3落としていた。 そんな試合では、テン・ハフ氏が『ジグナル・イドゥナ・パルク』内で目撃されたことも話題となった。同氏は2022年夏にマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任すると、初年度の2022-23シーズンはカラバオ・カップ(EFLカップ)、昨季はFAカップと2年連続でクラブにトロフィーをもたらしていたが、今季は序盤から低迷が続き、昨年10月には解任が発表されていた。 今回伝えられた情報によると、ドルトムントのマーケティング部門で責任者を務めるカーステン・クラマー氏がビジネスエリア内でテン・ハフ氏をもてなす姿が確認されたほか、以前から交流のあるテクニカルディレクター(TD)のスヴェン・ミスリンタート氏と談笑する姿もあったという。『スカイスポーツ』によると、テン・ハフ氏が『ジグナル・イドゥナ・パルク』を訪れたのは今回が初ではなく、マンチェスター・ユナイテッドを離れて以降、頻繁に同スタジアムに足を運んでいたとのことだ。 これらの訪問については、現在ドルトムントのチーフアドバイザーを務めるマティアス・ザマー氏とテン・ハフ氏が良好な関係を構築しているところからきているようだ。ザマー氏はかつてバイエルンでスポーツディレクター(SD)を務めていた際、セカンドチームの監督としてテン・ハフ氏をオランダから招へい。ザマー氏がDFB(ドイツサッカー連盟)のSDを務めていた頃には、最終的に実現はしなかったものの、テン・ハフ氏をU-21ドイツ代表の監督に就任させるべく動いていたこともあるという。そんな両者の友好的な関係は今も続いており、テン・ハフ氏がドルトムントのホームスタジアムを訪れたと指摘されている。 このような背景から、近日中にテン・ハフ氏がドルトムントに加わる可能性は低いと見られる。現在、ドルトムントはブンデスリーガ第16節終了時点で7勝4分5敗の成績を残し、勝ち点「25」で8位に甘んじている。だが、依然としてクラブ幹部のヌリ・シャヒン監督に対する評価は高く、即刻解任等は考えられていない模様だ。 一方で、『スカイスポーツ』は例外も存在すると指摘。今シーズンが終了した時点で、ドルトムントが来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を逃した場合は、シャヒン監督の進退が取り沙汰される可能性もあるようだ。このようなケースの場合、後任としてテン・ハフ氏に注目する可能性も0ではなさそうだ。
SOCCER KING