アリストって完ぺきじゃね!? FFのスペース効率とFRの運動効率を備えた究極のクルマ説をガチ検証
■クルマが人に耳を傾ける!?
アリストは、クルマとドライバーの意思疎通にもこだわった。ペダル操作やステアリングを通じて、クルマが人に伝えるのはもちろんのこと、ドライバーの意思をクルマがどこまで読み取れるのかということに、かなり早い段階から取り組んでいる。 そこで、トルコンATのロックアップ制御や、ドライバーの意思と道路状況に応じた最適なシフトパターンを選択するAI-SHIFTを搭載した。 ドライバーがクルマの声を聞くだけでなく、クルマがドライバーに耳を傾ける。これがアリストの作り上げた人馬一体の走りであり、ドライバーとクルマの融合なのであろう。
■頂に立ち、すべての人に愛されたクルマ
尖ったことをしなくても、各所を突き詰めていけば自然と尖りは出てくることがアリストの在り様からよくわかる。クルマの個性は、内面から滲み出てくるものであり、決して目に見えるものを押し付けることではないのだ。 アリストが描いたのは、クルマの中の「最上」である。そして最高の目的を達成するために、何をすればいいのかを考え、具体的に動いてきた。ここまで手間のかかるフルモデルチェンジは、2代目アリストをおいて他にないだろう。 求めたのは、最高のアリストを作り上げること。それが伝わる開発は、ユーザーのみならず、販売店をも動かした。結果として、作り手・売り手・使い手それぞれが、最高に愛せるクルマが生まれている。 アリストのありさま全てが、最も優れたセダンは何かという問いに対する、一つの優秀な答えなのだろう。