「大谷翔平が投手復帰で成功する確率は“限りなく低い”」と米メディアが衝撃予想…理由は2度のトミー・ジョン手術
ドジャースの大谷翔平選手(30)は今季、2年ぶりに先発投手とDHをこなす『二刀流』の復活が見込まれているが、米ベースボールダズントイグジストは9日(日本時間10日)、大谷がたとえ先発投手で復帰しても、成功する確率は『extremely unlikely(限りなく低い)』とした。 ◆ラブラブだ…大谷翔平、真美子夫人&デコピンとV記念撮影【写真】 その理由は、昨年9月に右肘靱帯(じんたい)を損傷し、5年ぶりで受けた2度目の通称「トミー・ジョン(TJ)手術」だという。「過去に2度のTJ手術を受けた101人のメジャー投手中、25人が大リーグに復帰できなかった。大谷と同じ年齢層(27~31歳)で2度目のTJ手術を受けた42投手中、執刀以降にWAR1・0をマークしたのは6人のみで、確率は14・3%だ」。14%という数字は、サイコロの目を的中させる確率よりも低い。 「さらに、大谷の10年契約は残り9年間あるが、過去に2度目のTJ手術を受けて以降の投手の野球人生は、平均3シーズンで終わりを迎えている。先発投手の場合はさらに厳しく、2度目のTJ手術以降で最長の選手生命は、ジョン・ファレルの4シーズンだった。しかも、ファレルはその4シーズンでわずか計114イニング超を投げ、防御率7・77だった」 さらに他の先発投手として、今季ドジャースで同僚だったビューラー(現レッドソックス)は「2度のオールスター選出でサイ・ヤング賞投票4位だったこともあるが、2度のTJ手術以降は防御率5・38」で、「最優秀防御率賞も獲得した柳賢振(リュ・ヒョンジン)は、2度のTJ手術以降は不調でメジャー契約のオファーもなく、韓国に帰った」と紹介した。 ただし大谷の場合は、2度目に受けたTJ手術の術式は従来と異なり、ジェフ・デュガス医師の考案による最新式でサンプル数が少ないため、予後の予測も難しいと指摘。大谷と同じ術式でTJ手術を受けて、今季復帰予定なのは、他にもジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)とスペンサー・ストライダー(ブレーブス)という大物2人がいるため、彼らの復活劇の行方も注目されるとしている。 大谷自身も、昨年12月のドジャース入団会見でそれまで発表していなかった手術の詳細について「トミー・ジョン手術をしたのか」と聞かれ、「そうですね。ただ、術式が違かったりというか、前回とは違うので、そこをどういうふうに表現するのかはもちろん僕の専門外なので、そこはドクターの方が詳しいかなと思う」と話している。 ドジャースのロバーツ監督は、3月18、19日に東京ドームで開催される開幕2連戦(対カブス)で大谷が登板する可能性は「非常に低い」とコメント。大方の米メディアは、5月以降の投手復帰が濃厚と伝えている。
中日スポーツ