セレブは一人で涙した…黒沢咲の告白「お風呂で泣いていました」屈辱から誓う大逆襲/麻雀・Mリーグ
プロ麻雀リーグ「Mリーグ」2023-24シーズンで、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)の“セレブ打法”は鳴りを潜めた。▲215.0と個人33位に沈み、本人も「苦しいシーズンでした」と振り返る。なにより黒沢が悔やんだのが「4万点台のトップしか取れなかった」ことだ。黒沢は今シーズン必ず「スカッとした麻雀を打ち」自分らしさを取り戻す。セレブはセレブのままで、チームを上昇気流に乗せる意気込みだ。 【映像】セレブ雀士の鬼ヅモにスタジオ騒然 ―昨期は個人のMリーグスコアとして一番奮わなかったシーズンだった。 黒沢咲(以下、黒沢) 不調を象徴しているのが、一番大きなトップが4万点台だったということです。前のシーズンは最高スコア11万2700点で表彰もしていただいたのですが、昨期はとにかく自分の持ち味を生かして勝ち切った半荘というのが全く記憶になくて、本当にすごく苦しいシーズンでした。トップを取った日もなんとなく首を傾げてしまうような、とにかく苦しんだ一年でしたね。 正直、シーズンの中盤からは自分の中で(戦い方が)ブレてしまっていたと思います。焦らないようにと思っていたのにやはり焦ったというか、このままで大丈夫なのかと不安な気持ちになってしまったのが大きな敗因に繋がったと思っています。 麻雀なので、勝ったり負けたりというのは当たり前だと思うのですが、全然成績が出なくてとにかくチームに迷惑をかけているなという気持ちになったり、自分を精神的に追い込んでしまった。対戦相手の人たちはもちろん強いですが、そういう人たちのせいでブレたというよりは自分の考え方が大きかったかなと思います。 ―全体的に元気がないところも見受けられた。 黒沢 そうですね、麻雀プロみんながそうだと思うのですが、やはり勝つことが一番大事で、元気が出るきっかけになります。そんな中で、昨期は全然勝てなかったので、どんどん元気がなくなってしまっていた。私の場合は見ている人からもそういうのがわかるタイプなので、元気がなくなったり、自信がなくなっているようにしてしまったのは、負けに繋がっていく要因でした。今期はそういうことがないようにしたいです。昨期はトップを取っても「なんか違うな」という感覚で次に向かってしまったので。 ―今年は入れ替えのレギュレーションについても考えなくてはならない。その点の考えについてはどうか。 黒沢 負けることが許されないシーズンになるということは、すごく意識しています。ただ、自分たちは土壇場になって力を発揮する選手が揃っているので、今回は本当に後がないシーズンで、ふわふわした気持ちは誰も持たずにシーズンに入ることが良い方向に行くと思います。あまり悲壮感を出しながらやるつもりはないです。 ―周りからは黒沢対策もされていた。 黒沢 手を作って先制リーチということができませんでした。それまではリーチをかけた時にみんなが“サーッ”と引いていくのがよく感じられたのですが、去年はみんなが怖がってくれない。なかなか手が追いつかないということも多くて、“不調そうだな”というのが分かりやすかったと思います。いつもと違うことをやって、周りを錯乱させようというようなことは私はあまり好きではなく、正面からぶつかっていくスタイル。押し引きやリーチ判断で、自分でできることは取り入れていこうと思っています。 ―調子が悪い時に取り組んでいたことはあったか。 黒沢 すごく辛いですが、試合を見返して、自分がダメだったところを見る。涙が出ますが、その悔しさみたいなものを忘れて次の試合に行くよりは、しっかり自分の中で消化していきたいと考えていました。娘もいますので、お風呂に入りながら泣いたりして(笑)。ちょっと神経質になりすぎていたかなと。今は1、2回負けたことを大きく捉えて落ち込んだり、自分を傷つけたりして、そんな必要があるのかなという気持ちになっています。もっと大雑把に捉えられるようになりたいです。 麻雀というのは全ての局が繋がっていると思っていますし、ちょっとしたことでガラリと変わることもある。この手からはこれを切るしかない、ということもありますが、調子が悪い時でも何かできることがあると思います。「手が入らなくてしょうがなかったよ」とみんなが慰めてくれますが、自分は工夫次第で流れを変えることができると思っているので「しょうがなかったな」とは思えなかったですね。 ―昨期は歴代最高得点記録で赤坂ドリブンズ・鈴木たろう選手に抜かれた。 黒沢 私が記録を作ったのは一昨年だったので、抜かれたことはあまり抵抗がなかったのですが、100点抜かれたということはとても悔しかったです。「どうして100点だけ抜くの?」みたいな(笑)。時間が経った頃にだんだん悔しくなってきました。ちょっと今は憎たらしいです(笑)。 私はトップを取った時に、2回分のトップを取って今まで勝ってきたように思えるので、4万点台のトップしか取れなかったというのはとても悔しいというか、何もできなかったんだなと思います。勝ち負けも大事ですが、スカッとした麻雀を打ちたいと思います。 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部