能登半島震源付近の断層調査 ずれ確認、富山大と金沢大
能登半島地震の震源に近い石川県珠洲市でずれ動いた地表部の断層の調査を進めている富山大と金沢大の研究チームは15日、掘削調査の様子を公開した。富山大の安江健一准教授(地震地質学)は「今後も大地震が起きれば地面の変化が起きる可能性がある」と述べ、解明を進める考えを示した。 断層は珠洲市の若山川沿いにあり、元日の地震の影響で上下方向に最大2メートルずれ動いた。震源とみられる半島北方沖の海底活断層から約10キロ離れている。研究チームは、今回の地震を引き起こした断層ではなく、地震に連動してずれたとみている。 震源域以外の断層が連動することはまれで、地中の土質などを確認して原因を調べる。