サプリってそもそも!? 超素朴なサプリの謎を解決【未知へのモヤモヤ編】(専門家が監修)
Q 逆に、海外のサプリの良さは?
→日本で使えない成分や配合率の違いが大きい 「日本の法規上ではサプリに使えないがドーピングにも引っかからず活用するに値する成分を含むサプリも手に入る点で、海外モノに軍配が上がる。あと、海外モノは高配合なものが多いのも玄人ウケする理由でしょう」(桑原さん)
Q 疑ってかかるべきサプリの特徴は?
→配合量の極端さと誇大広告に気をつけて 「僕が注視するのは配合量です。そこを見れば売りたいがために成分名を利用しているのかどうかは明らか。摂りたい栄養素の1日の推奨量を調べたうえで、サプリから1日当たり摂れる量の確認を。 あとは誇大広告にも踊らされないように。“何粒で何百キロカロリーカット!!”など耳触りのいい言葉が並んでいたら、一歩引いてみるクセをつけたいもの。法令遵守に徹している企業であれば言わないような効果効能を謳っている可能性もありますよ」(桑原さん)
Q サプリの添加物って実際どうなの?
→国によれば安全。あとは自己判断 「そもそもサプリは添加物がないと作れません。栄養成分単体ではサプリとして製造できないので、形にするための賦形剤や飲みやすくするための香料や甘味料、液体タイプならば保存料などが加わります。 それらは当然、国や専門家が安全上問題ないと定める範囲内でね。一方、添加物は害がないからどんどん摂ろうという類いのものじゃないことはご存じの通り(笑)。サプリを続けることは添加物を摂り続けることでもあるという点をお忘れなく」(後藤さん)
Q 肝臓や腎臓に負担がかかる?
→添加物を代謝するのが肝臓や腎臓です 「肝臓や腎臓の役目はサプリに入っている添加物を“有害なもの”と捉えて処理(代謝)すること。そういう意味では、必要以上にいろんなサプリを摂ると肝臓や腎臓に負担をかけてしまう可能性があると心得ておくべきです」(後藤さん)
編集・取材・文/門上奈央(初出『Tarzan』No.877・2024年4月4日発売)