サプリってそもそも!? 超素朴なサプリの謎を解決【未知へのモヤモヤ編】(専門家が監修)
Q 天然成分とサプリの合成成分の違いは?
→ビタミンCなら構造式は同じ 「アセロラなどの天然のビタミンCと合成のアスコルビン酸は同じ構造式で、違いはありません。ただアセロラなどは他の栄養素も含むことと吸収されやすいという利点が。サプリなら摂りたい量のビタミンCを確実に摂れます」(後藤さん)
Q 自分が摂るべきサプリを知る方法は?
→専門家の栄養診断が一案 「お金がかかっても問題なければ栄養診断を行っている栄養士さんなどに分析してもらうと確実です。あとはネットに、一日の食事などを入力するだけで必要な栄養がわかる無料のサプリ診断も多くあるので活用してみては」(桑原さん)
Q サプリの効果効能が超分かりにくい…
→法律により明確に言えないという事情が 「医薬品以外で、国が効果効能の表示を認めているのが保健機能食品です。それ以外の食品が効果効能を謳うのは違法行為。薬機法により無許可無承認医薬品として罰せられます。表現が分かりにくいのはそんな事情も一因かと」(後藤さん)
Q 保健機能食品ではないサプリは危険?
→そうとも限らない 「保健機能食品というカテゴリー外のサプリが玉石混淆なのは事実ですが、国が認めていない=危険とするのは早計です。国が認可する成分は一定量を摂ると一定の効果が出ると科学的に証明できることが条件。 ハーブのような自然界にある複合成分などはその証明が難しく国に認可されるハードルは高いです。保健機能食品でなくてもきちんと作られたサプリはあります! 自社で研究データを持ち開発しているメーカーなどは、信頼できる要素の一つです」(後藤さん)
Q 成分が本当に入っているか、疑わしい
→日本の大手メーカーなら信じてよいかと 「日本で手に入る国産のものは信用していいと思いますよ~!! ただネットで買える海外のサプリに関しては、過去にはドーピングに抵触する成分が含まれていた事例もあるので、個人で輸入する場合は気をつけましょう」(桑原さん)
Q 海外モノは自己責任…何がそんなにコワい?
→製造元、法律、コンタミが気になります 「まず製造元が大手メーカーか個人か、信頼できる作り手かという見分けがつきにくいのが一つ。次に日本と違う法律のもと作られているという点で、成分を精査する必要があります。 僕自身が一番心配するのはコンタミネーション(異物混入)。大手メーカーならばさすがに徹底されていますが、どこまで製造ラインがきちんと整備されているか…こればかりは保証できません。この3点においては、国産の方がひとまず安心かなと僕は思います」(桑原さん)