スプリング・ジャパンの羽田就航、運輸審議会が審議 “クロネコ貨物機”で2路線
国土交通大臣の諮問機関である運輸審議会は、日本航空(JAL/JL、9201)グループのスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)が提出した羽田空港への運航許可申請の審議を開始した。国交相からの諮問は5月7日付。審議会が許可が妥当と国交相に答申した場合、同省航空局(JCAB)が運航を許可する見通し。許可された場合、ヤマトホールディングス(9064)の“クロネコ貨物機”で羽田へ乗り入れる。 審議会は5月9日付で告示。今回のスプリング・ジャパン就航により競合する航空会社など利害関係者は、告示から14日後の23日までに審議会に対して公聴会の開催を申請できる。 ヤマトHDは4月11日に、エアバスA321ceo P2F型貨物機による貨物専用便を就航。JALグループが運航・整備を担い、運航などはスプリング・ジャパンが担当する。JCABから就航が許可された場合、今夏をめどに羽田-北九州と羽田-札幌(新千歳)の貨物専用便を就航する。 羽田を含む成田と伊丹、関西、福岡の5空港は、乗り入れに国交相による事前許可を必要な「混雑空港」に指定されている。審議会では許可が妥当かを審議する。運輸審議会での審議対象となるのは、混雑空港に乗り入れる国内線のみで、国際線は対象外となる。
Yusuke KOHASE