引きこもり、生きづらさを感じている子供たちも輝ける世界へ 多彩なアーティストたちが伝える「自分を生きること」
「自分らしい生き方を」陶芸家・長瀬渉さん
東彼・波佐見町の陶芸家・長瀬渉さんは、自分らしく社会で生きる姿を体現している一人だ。 山形県出身の長瀬さんは22年前に波佐見町に移住し、廃業した焼き物工場を買い取って陶房を構えた。生き物を繊細かつ忠実に再現した作品は、国内外で高い評価を受けている。 さらに長瀬さんは、陶芸だけでなく音楽活動にも取り組んでいる。 5年ほど前から仲間と音楽グループ「ながせ陶房」を結成し、地元だけでなく県外にも活動の場を広げている。 長瀬さんは小学校での特別授業にも招かれ、陶芸や音楽などを通じて「人と違っていい」「自分らしく生きていい」というメッセージを子供たちに伝えている。 「体現していい人生を送ろうと思っている。それを感じたり、背中を見て一生懸命やればそういう生き方ができるという示しを大人が作るのがまず先決でしょう」と長瀬さんは語る。 「子供に何か一歩前に進んでほしいと思うなら、まずは大人がその姿を見せるべきだ」と考えている。
3日間のアーティストの祭典 持続可能なイベントへ
12月6日から8日の3日間の日程で開かれた「未来を創るアーティストフェス」は無事に終了し、多くの親子連れなどから大きな反響があった。 実行委員会の酒井さんはイベントをきっかけにアートや音楽など様々なアーティストたちとの時間が子供たちにとって「新たな世界の扉」になればと願っている。 さらにイベントを終えて「多くの人から楽しかったとの声をもらい手応えを感じている。またそれ以上に、今回イベントに参加した人たちやサポートする人たちとの新たなつながりができたことで、思いを共有したり深まったりできたことがよかった。イベントに関わった一人ひとりがそれぞれの活動で力を発揮して活かしてほしい」と語った。 初めての企画で準備の時期や集客など課題はあるものの実行委員会では、今回の実績を踏まえて小さくても持続可能なイベントに育てていきたいとしている。 (テレビ長崎)
テレビ長崎