「AQUOS sense9」の“撮り心地”はどう? 「AQUOS R9」と比較する 魅力はペットと人物を切り替えるポートレート
人物の写りは好みが分かれる?
とはいえ、なぜかAQUOS R9よりsense9の方がレスポンスがよいシーンもある。それはポートレートモードだ。撮影後の「保存中です」の表示が、AQUOS R9の方がちょっと長い。中で行われている処理が違うのだろう。結果としてどのくらい差が出るか、撮り比べてみよう。 ちょっと残念だけど、ポートレートモード時はズームが「1x(等倍)」のみとなる。 R9とsense9。どちらもデフォルト(ぼかし5/美肌5)で撮ったのだが、R9の方がちょっとぼかしが大きく、肌の描写も違う。 やはりR9の方がカメラっぽい、というかナチュラルに撮れる。シャドー部はぐっと抑えられているし、肌もリアルだ。 逆に、sense9はスマホカメラっぽい写りになる。シャドー部も明るく持ち上がっているし、肌もかなり補正されている。 これは興味深い違いで、どっちがいいというのではなく、方向性の違いだ。同じAQUOSでも、機種によって画作りに差が出ているのである。 比較はこのくらいにして、sense9で撮った人物写真をいくつか。ストリートピアノを弾く(ふり)を。 2xにしてぐぐっと寄ると、瞳をちゃんと捕まえてくれる。 続いてインカメラで自撮りをしてみよう。 sense9の自撮り時の画面がちょっと面白い。「ここに顔を入れて撮ってね!」といわんばかりの画面になるのだ。 そしてやはり、自撮り時もR9とsense9で画作りの差が出たのである。 ペットモードもあるポートレートモード で、ポートレートモードの話に戻る。カメラを犬や猫に向けると動物と認識するわけだが、そのとき、「ペットモードに切替」ってボタンが出ることがある。これをタップすると、ポートレートモードの「ペットモード」になる。 このボタンは、ぐぐっと寄ると出やすいようだ。 ポートレートモードにペットモードと人物モードを持っており、両者を切り替えられるのだ。人物時の「美肌」が、ペットだと「毛並み」となるのがユニーク。 もちろん、人物や動物以外の被写体でも、ポートレートモードにすれば背景ぼかしを使える。