<独自>辺野古移設工事で使う本部港の土砂搬出、12月上旬再開へ 警備員死亡事故で中断
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に抗議していた女性を制止した警備員が6月、ダンプカーに巻き込まれ死亡した事故を受け中断していた本部港塩川地区(同県本部町)からの辺野古移設工事向けの土砂搬出作業について、防衛省沖縄防衛局が12月上旬にも再開する方針を固めたことが28日、政府関係者への取材で分かった。 【写真】事故現場では警備員がオレンジ色のネットを広げて抗議者がダンプカーの前に出ないようにしている 事故現場となった名護市安和では8月22日から土砂搬出作業が再開されていた。一方、本部港塩川地区では、抗議者が港内に立ち入ることができるため、その対策に時間を要し、再開が遅れたとみられている。 事故前、本部港塩川地区では牛歩による抗議活動が行われていた。県によると、工事車両の往来を妨害する行為への警告を記した看板も設置されていたが、抗議活動を行う数十人が県庁に押しかけて要請し、設置から約2カ月半で撤去されていた。